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「白い嘘」 相手を思いやる 優しい嘘 見えていた現実は 真実のように映る 仮想な真実 *** 仮想世界の中心である 大きな大きな城 その城と城下町を結ぶ 長い長い橋を ただただ ぼんやりのんびり渡っていた ゲームストーリーも中盤に差し掛かったところ お城に住むこの世界の「勇者」に出会うため 玉座に向かう途中だった >> 良かったら 橋の真ん中で、唐突に呼びかけられるチャット >> フレンドになりませんか? 振り向くと 銀色短髪で長剣を肩に背負った 青年
あなた、わたしに恋をしているでしょう? 絶対そうよ 愛おしそうにわたしを見つめる瞳に 見覚えがあるもの きっと前世の記憶ね わたしたち 壮絶な生き別れでもしたのかしら あなたは笑う ***