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社内SEから見える会社の景色
社内SEの立場から、自分の会社を俯瞰してみると、これはこれで色々な形式が見えて来る。
社内における、様々な役職、様々な職種の方が、ITと向き合わざるを得ない現状・・・
現在の我が社の状況をまとめるとともに、結局社内SEで在る自分はどのように会社に貢献していけばよいのかを考えてみる。
■我が社の現状・・・上層部
ITと上手く付き合っている社員はごく少数で、そもそもデジタルツールを使えと指示している上層部だって、ITと上手く付き合えている人は少ない・・・というか皆無に等しい。
上層部の方々も、世の中の流れ、お客様の生活スタイルの変化、経営者層のデジタル化に対する焦り・・・そんなIT化の流れを一気に受け止め、自分の中で咀嚼できず、消化不良のまま、下の社員へ丸投げせざるを得ない・・・それが現実。
上層部の方々だって、口では綺麗なことを言うことはできる。
〇これからはデジタルの時代で・・・
〇これからの管理職はこういうITツールを使えるようにならないと・・・
〇こういうITツールは最初はとにかく使ってみて・・・
・・・etc
どんな綺麗ごとを並べたとしても、自分自身で消化していない綺麗ごとは、結局部下の心には響かない。
そしてきっと、そのことを上層部自身、気付いている。
”会社の方針でデジタル化を叫んではいるが、俺は今、会社が求めるような部下の育て方、マネジメント力を発揮できていないに違いない・・・”
しかし、じゃ~自分自身、どういう勉強を積み重ねて行えばよいのかが分からない。
■我が社の現状・・・部下、一般社員
一方、上層部である部長クラスの方々から、指示を受ける部下や一般社員だって、魂の入っていない部長の言葉は、耳には聞こえているが、心には届かない。
また始まったよ~、部長の綺麗ごとが・・・
自分自身も理解していないくせに・・・
経営者から言われたこと、そのまんま言っているだけじゃん・・・
ただ・・・
言われたらやらないと詰められる。
形だけやっておこう。
形だけやるもんだから、全く意味のない作業をやっている。
結果的に、仕事が増えたのみ・・・
部下や一般社員はどんどん疲弊していく。
■社内SEである自分の役割とは
社内SEである私が、現在の我が社の景色を説明するとこんな感じだ。
これまで私は、パソコンの障害や、新しいITツール、ITプロジェクトの導入といった、一見して分かり易いシステム部門の仕事ばかりやってきた。
しかし、これからの世の中に対応していくため、どうしても必要な役割が出てきたことを感じている。
それは、社員のITの教育・・・
以前にも投稿したことがあるが、社員のITリテラシーを高めることは現在の世の中の流れから必須事項。
ただ、簡単に社員のITリテラシーを高めると言っても、その作業は想像を絶するほど、道のりは遠い。
ただ、今回、この記事を書いていて、途中で気づいたことがある。
我が社は、上から下へとしか情報は流れない。
それは、
良い情報であろうが、悪い情報であろうが・・・
必要な情報であろうが、不要な情報であろうが・・・
・・・どんな情報だろうが、上から下にしか流れない。
そんな会社なのだ。
・・・であれば、会社上層部の方のIT教育を行う。
別にそれはITツールの操作方法を教えるというわけではない。
ま~それも必要な場面は出てくると思うが、それ以前に・・・
なぜ我が社は現在こんなにIT化、デジタル化、DXに躍起になって取り組んでいるのか、世の中の流れからくる、お客様の生活スタイルの変化を通して、我が社も変化していかなくてはいけない、その通過点にIT化というだけだということを・・・
このことを、何度も何度も、かみ砕いて説明する。
割と年配の方が揃っている上層部の方々を、IT化に洗脳するのは厄介なことかもしれないが、この人達を説得できなければ、この人達から指示を受ける、下の社員の方々まで届かない。
所詮、システム部門は人数も限られているし、社員の方々、1人1人まで影響力を持ってIT化の必要性を説明することはできない。
会社全体をIT化の流れに持って行くには、我が社においてポイントになるのは上層部の方々なのだ。
上層部の方々のIT教育、まずはこちらに力を注いでやってみる。
それでだめな時は、また考える。
こんなトライ&エラーを繰り返して行けば、1年後、社内SEから見える会社の景色はきっと変わっているはずだ。