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SAP on AWS(PAS-C01)の情報まとめ

皆さん、こんにちは。ちゃみみです。

さて、今回ずっと放置してきていたSAP on AWSをそろそろ取ろうかな?と思い、SAP(エスエーピー)関連の情報をまとめてみようと思いました。
実はこの試験どこもここ1か月あたりでやっと対策問題集とかが出始めたレベルで元々正式リリースが今年の3月?4月あたりだったんですが普通のものと異なってて絡んでるのがSAPということもあって中々対策が難しくというところで割と界隈では苦しんでる人が私含めて多い印象でした。
※自身の試験対策でもまとめているので逆に間違ってたら申し訳ないのと指摘あればコメントください汗

こちら追記しまくってってるので随時情報変わってるかもですww
PS、2回目の受験で無事こちらの認定試験をパスできました~




まずは、
◆製品概要  の理解から
※こちらの記事が非常にわかりやすかった。
ERPは製造計画のことらしい。横文字多くてつらいわ
URL:https://www.nttdata-gsl.co.jp/related/column/what-is-sap.html

SAP HANA】(High-performance ANalytic Appliance):データをディスクに保存せずに、メモリーに保存するマルチモデルデータベースです。
カラム指向型のインメモリーデータベース設計では、高度なアナリティクスと高速トランザクションを 1 つのシステムで並行して実行できます。
このことが重要であるのは、ほぼゼロのレイテンシーで大量のデータを処理し、データを瞬時に照会できるようになり、真のデータ主導型の企業へ変革できるからです。
メインメモリーのカラム型テーブルにデータを格納し、オンライン分析処理 (OLAP) とオンライントランザクション処理 (OLTP) を統合するという点で SAP HANA は独自であり、現在販売されているどのデータベース管理システム (DBMS) よりも大幅な高速化を実現しています。


SAP S/4HANA】:SAP HANAをベースにし、超高速なデータ処理を可能にしたERP製品。中間テーブルを排除してたった2つのテーブルのみを使用するので、ワークロードが少なくなった上にSAP HANAが超高速データ処理を実行することで瞬間的に在庫数の計算処理が完了します。

さらに、UX(User Experience:ユーザー・エクスペリエンス)設計を大幅に改良しているのもSAP S/4 HANAの特徴の1つ。

SAP Hybris】:コマース、マーケティング、セールス、サービス、ビリングで構成されたSAP製品。なんかサーバーっぽそうw


SAP BW/4HANA】:SAP HANA を基盤とするパッケージ化されたデータウェアハウス。なのでDBとはちょっと異なるかなと。

SAP Business Suite】:SAPの主力製品(CRM/ERP/PLM/SCMなど)をまとめたスイート製品(単体としても発売されている複数のアプリケーションをセットにした製品)のこと。

SAP Business One】:財務会計、販売管理・仕入管理・購買管理・在庫管理、顧客管理、営業支援保守サービスなどビジネスに必要な基幹業務を統合した全世界で採用されているERPパッケージ。


SAP Business Objects】:SAP社が提供する統合BI製品。なので可視可できる製品っぽいね。

SAP router】:内部ネットワークと外部ネットワーク間の通信を制御・監視するための SAP ソフトウェアプログラム。アプライアンスみたいなものかな?

Web Dispathcer】:すべての外部 HTTP 要求のエントリー・ポイントであり、すべての HTTP クライアントと SAP システム間のインターフェースでSAP側で用意されているLBみたいなリソース。

SAP ERP Central Component(SAP ECC)】:ソフトウェアのサポート期限が2027年まで延長されている製品でDBっぽい。後継がSAP S/4HANA

Overlay IP(OIP)】:VPCとは異なるIPアドレス帯を指定する必要があって、オンプレでいうところのVIP(Virtual IP)みたいなもんと理解した。SAPアーキテクトでは、ASCS(SAPシステムのインスタンス)とデータベースが単一的な障害ポイントになりやすくここを高可用性&耐障害性でフォローしてあげる必要があります。
そこでこのASCSとデータベースをクラスタリングしてあげよう!という発想からこのOverlayIPという概念ができてるっぽい。



◆対応OSとDB SAP on AWSで対応しているもの
~OS~
・SUSE Linux Enterprise Server(SLES)
・RedHat Enterprise Linux(RHEL)
・Microsoft Windows Server
・Oracle Linux

~DB~
・Microsoft SQL Server
・IBM DB2
・Oracle Database
・Amazon Aurora

AWSで認められたSAPサービスの最新リストの確認には、SAP Note1656099を確認する必要がある。
URL:https://websmp130.sap-ag.de/sap/support/notes/1656099


◆NW考慮事項
SAProuterとWeb Dispathcerは、パブリック/DMZサブネットでホストされてないとアカン。


◆SAP認定インスタンスタイプ

~Mシリーズ@汎用系でバランスをとり、多くの SAP アプリケーション向け
・m5.large
・m5.xlarge
・m5.2xlarge
・m5.4xlarge
・m5.12xlarge
・m5.24xlarge
・m5.metal

~Cシリーズ@コンピューティング集約型のワークロード向け
・c5.large
・c5.xlarge
・c5.2xlarge
・c5.4xlarge
・c5.9xlarge
・c5.18xlarge

~Rシリーズ@SAP HANA システムおよびその他の IOPS 負荷の高いワークロード向け
・r5b.large
・r5b.xlarge
・r5b.2xlarge
・r5b.4xlarge
・r5b.8xlarge
・r5b.12xlarge
・r5b.16xlarge
・r5b.24xlarge
・r5.large
・r5.xlarge
・r5.2xlarge
・r5.4xlarge
・r5.12xlarge
・r5.24xlarge
・r5.metal
・r4.large
・r4.xlarge
・r4.2xlarge
・r4.4xlarge
・r4.8xlarge
・r4.16xlarge

~Xシリーズ@高性能データベース、インメモリデータベース、その他のメモリ集約型のエンタープライズアプリケーション向け
・x1.16xlarge
・x1.32xlarge
・x1e.xlarge
・x1e.2xlarge
・x1e.4xlarge
・x1e.8xlarge
・x1e.16xlarge
・x1e.32xlarge

~Uシリーズ@ハイメモリインスタンスで大規模なインメモリデータベースをクラウドで実行する
・u-6tb1.metal
・u-9tb1.metal
・u-12tb1.metal

◆コンポーネント
AWS Data Provider for SAP
→SAPワークロードを実行するには、このコンポーネントが必要でSAPプラットフォームにメトリクスを収集、集計、公開するデーモン、サービス。CloudwatchAgentみたいなもんか。
これをセットアップするには、DataProvider for SAPにS3とEC2にReadOnlyのRoleを付与する必要がある。

AWS Backuing Agent for SAP HANA
→EC2インスタンスで実行されているSAP HANAワークロード用のSAP認定バックアップ及び復元ソリューション

◆SAPネイティブサービス ~一旦よくわからんサービスをピックアップ
HANA System Replication(HSR):SAPが提供する高可用性と災害復旧ソリューションのこと。

HANAメモリプリロードオプション:ONの場合、セカンダリシステムのメモリにデータをプリロード(先にロードしておく)するため、復元するための時間を短縮できます。逆にOFFの場合は、プライマリよりも少ない容量でセカンダリHANAデータベースを実行できる。

Software Update Manager with Database Migration Option (SUM DMO) with system move オプション: このオプションを使用すると、DMO ツールと特別なエクスポートおよびインポートプロセスを使用して、SAP システムをオンプレミス環境から AWS に移行できます。SUM DMO with System Move を使用すると、他のデータベースシステムから HANA に 1 ステップで移行することができる。





◆出くわしたよくわからん用語集
SAP HANA動的階層化:ネイティブSAP HANAユースケースに使用できる履歴データを管理するためのSAP HANAデータベースへのオプションのアドオンになります。
この動的階層化には以下の利点あり。
・アクセス頻度の低い古いデータを統合ディスク階層にオフロードする機能
・優れたパフォーマンスでディスク層内のデータにアクセス
・SAP HANAシステムのTCO(Total Cost of Ownership)を大幅に削減


その他の詳細
・AWS での SAP HANA 動的階層化は、ネイティブ SAP HANA ユースケースにのみ使用できます。
・拡張ストアにオンラインデータストレージを提供し、クエリと更新の両方で使用できます。
・SAP HANA 2 SPS 2 を初めとして、AWS クラウドで完全な検証とサポートを提供します。
・SAP HANA データベースの統合コンポーネントとして機能し、SAP HANA データベースとは別に操作することはできません。
・ウォーム層には、ホット層よりも最大 5 倍のデータが保存されます。



◆制約事項
SAP ワークロードを実行する場合、少なくともビジネスサポートないしはエンタープライズサポートを契約する必要があること。
そしてAWS Data Provider for SAPがインストールされている必要がある。(これに加えて、Cloudwatchのメトリクス(GetMetricsStatrstics)やEC2に絡むメトリクス(DescribeInstances,DescribeVolumes)などを入れないと情報をData Providerに返してくれない)

◆色々調べてみて/やってみてわかった系
・AWS Launch Wizard for SAPで作られるインスタンスに通常のEC2構築のようにスクリプトを起動時に流したいというときにも一応このWizardでも可能だけど、アプローチとしてはスクリプトを書いたものをS3にアップしてそのURLをこのWizardに記述するとやってくれる感じ。

・AWS SMS(Service Migration Service)を使う時には、エージェントなどのインストールは不要なのでポリシーなどがあってエージェントを導入できない場合にはこちらを使ったほうがうまく移行できる

・SAPのライセンスはハードウェアキーが変更されると同じく既存のライセンスは無効になるので新しく当てなおす必要があったり、インスタンスIDが変わるような事象が発生しても同じようにハードウェアキーだったりライセンスを適用しなおす必要がある。(cfライセンスが切れたと言われるパターンは他にもインスタンスのハイパーバイザーが変更されたとかもあるみたい)

・特にSAPのアプリケーション側ではクラスタリング機能などを提供しているわけでもないし、AWS側でも用意があるわけではないのでDB側はともかくとしてアプリケーション側ではサードパーティ製の製品(PaceMakerなど)などでクラスタを設定していくことになる。

※2022年12月21日のブログ記事をnote用に再投稿したものです。

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