見失ったモノ

こんなにもたくさんの人が表現しているのに、

なぜこんなにも簡単に見失ってしまえるんだろう。

全てのものが、ぼくに教えてくれているのに、

なんでこんなにも簡単に忘れてしまえるのだろう。

「ありがとう。」って、伝えるだけじゃ、物足りない。

それでも何かを伝えたいから、「ありがとう。」をつぶやく。

丁寧さが「愛」の入り口だから、

怖がらなくていいと思う。

きっと、怖がっても大丈夫だから。

何かに惹かれて、今に不足を感じる。

それじゃいけないと思い直す。

でも、それでもいいんだと自分を許す。

ぼくたちは、愛の中でぐるぐるグルグル右往左往する、

おたまじゃくしみたいだ。

カエルになったら、大海を知ればいい。

それまでは、いずれ干上がる水溜りで、

地面スレスレを泳いでればいい。

きっと、川が氾濫をおこして、水溜りと湖を繋いでくれるから。

大丈夫。

愛の歌を口ずさみ、今を精一杯、愛で満たす。

きっと、どこかであなたの代わりに愛を表現してくれているから。

だから、見失っても大丈夫。