見出し画像

メコンデルタ農村の水回り事情について

コロナ後の2024年にベトナムのテト(旧正月)に妻の帰省で1ヶ月間ベトナムのメコンデルタ地域のベンチェ省にこども連れて滞在して気が付いたことなどの記録のために書きます。

滞在中は基本メコンデルタのベンチェ省のゾンチョムの親戚の家に滞在していました。これは南部ベトナムの田舎あるあるなのですが水道インフラが未発達で滞在した家にも上下水道がありません。安全な水へのアクセスと乳児死亡率は非常に関係があるため若干不安な部分がありました。とはいえ妻そのほぼジャングルのような環境で育っているため、まあ大丈夫だろうと根拠のない自信から渡航しました。

滞在中に感じたこととして、インフラの発展度合いというものは市街地(例えばホーチンミンのビルやマンション群など)からは判断できず、地方や田舎で提供されているインフラのベースラインによって判断できるのだろうと思いました。

ホーチンミン市1区のホテルから

ベンチェのゾンチョムの農村であれば上下水道が存在しません。ではどのように水を確保しているかというと、飲み水についてはドリンクサーバのボトルような形で購入し、調理や皿洗いや入浴というような水については雨水を貯めるようなタンクや水瓶があるためそちらの水を使用します。下水については下水用のため池がありそちらに貯めるような形になります。

最近は中国のダム開発などによりメコン川の流量が低下して、乾季の1月~3月ごろの夜間に潮位が上がり下水用のため池の水量が増えてトイレの水に汚れた水が混じるという事が度々発生します。なので夜はトイレを控えるかため池の上に画像のようなトイレもあるためそちらを利用します。ただし農村は都会と違って夜間は非常に暗いので転んだり、落ちたりしないように注意しなければなりません。

ため池の上にあるトイレ

ただベトナムではシャワールームとトイレは一緒にあり、用を足す際に足がぬれたりすることから、このような形のトイレのほうが衛生的に利用できるためこのタイプのトイレのほうが好きでした。

日本で生まれ育った者としては、上下水道が存在しないということは有り得ないことですが、恐らく現地で生まれ育った人は雨水などがあり特段不便しているような感じはないのであまり必要性も感じていないでしょう。ただ最近はラストマンマイル部分の地域のコミューンでお金を出し合い水道などを整備することもあるようです。

ホーチンミン市のホテルなどに滞在する場合は日本でのホテルと同じようにストレスなく利用できるものの、4つ星ホテルであって清掃の質などはバラツキがあるように感じます。

結論水回りについては、やはり日本が圧倒的に衛生的で優れていると感じます。ただベトナムに日本にはない住環境で優れている点などがあるのも事実であり、最終的には人間の適用能力は高いので、気にならなくなってきます。

滞在した親戚のお家

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?