「今日もつまんねぇ一日だった」というツイートに何よりも救われる

僕らが本当に見たいのは、不幸で、幼稚で、きしょい情報だ。

そんな自分の話をさらし続けてくれている人がたまにいる。その中でも有名な人と無名な人がいる。

ブログのような形で発信している人もいれば、リアルタイムの配信という形をとっている人もいる。

そういう人が自らのきしょさを発信してくれていたとしても、一人で見ているんじゃどこか物足りない。

できればみんなで「あーだこーだ」いいながら見たい。そこが匿名でリスクを背負わずに適当なことが言える場所ならなお良い。

馬鹿だと思われないように言いつくろったり、人の目を気にして言葉を丸めて本音を隠すんじゃつまらないから。そんな体力はもう残ってないから。

もう僕らには高度な芸術作品を真面目に鑑賞する元気は残ってないんだ。疲れ切っているか、心細くて仕方ないんだ。

それよりも、不幸な人の「今日もつまんねぇ一日だった」というツイートに救われるんだ。

孤独な男のどうしようもない人生の話をブログで読みたいんだ。そこにユーモアがあればなお良い。

吉野家で買った380円の牛丼と発泡酒とともに行われる、夜の雑談配信が見たいんだ。

そこで好きなカップ麺の話がしたい。コンビニお菓子の話でもいい。逆に、壮大な宇宙の話をするのもたまにはいい。

でもオシャレなカフェの話はしたくない。スタバで注文の仕方がわからなかった話なら聞きたい。

不幸で、幼稚で、きしょくて失敗しているところが見たいんだ。本当は。