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Konoha 02
2018年6月20日 17:58
肉厚なステーキを食卓で食べているこの瞬間でさえ、僕はイライラして仕方がなかった。父の不気味な無神経さを我慢しなければならなかったからだ。【小説 / 読了時間:6~7分 / 2800字】この食卓は絶望的な終着点なんだ。この世に生を受け、育ち、いま大学生活をしている僕にとってのね。もうどこにもいけないんだ。一見すると、父・母・僕の三人の幸せな家族の食卓にも見えるかもしれない。いや、ほと