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【談話】衆参3補欠選挙・再選挙の結果について

社会民主党全国連合
選挙対策委員長 服部 良一

⒈本日、衆参3選挙の投開票が行われた。社民党は、参議院長野補欠選挙で立民公認・新人の羽田次郎氏、参議院広島再選挙で諸派・新人の宮口はるこ氏、衆議院北海道2区補欠選挙で立民公認・元職の松木けんこう氏を野党と市民の統一候補として推薦し闘った。
菅政権下で初の国政選挙、衆院選の前哨戦として注目され、政治とカネ、コロナ感染対策と仕事や暮らし、総務省の接待問題など菅政権への評価を巡って論戦が行われた。結果は、立民、国民、共産、社民と市民連合が結束した野党統一候補が、北海道をはじめ、自民公認と激突した長野と河井元法相が中心となった大規模買収事件が発生した広島で、政治とカネ、一連のコロナ対策など菅・自公政権に対する不信や批判、新しい政治を求める有権者の支持を集め全勝した。候補者を支持して頂いた有権者の皆さん、コロナ禍で選挙運動をになった政党、市民団体の方々のご奮闘に心から敬意を表する。

⒉参院広島再選挙は、19年に自民公認で当選後、公選法の買収で有罪が確定した河井案里氏の当選無効に伴うもので、夫の河井元法相の公判が続く中で6名が立候補した。「結集ひろしま」から出馬した宮口氏は、「変える勇気。その先へ」を掲げ、障がいをもつ子供の母親として「多様性のある、コロナを抑えて命も経済も救う社会、市民感覚に一番近い政治」をアピールした。「金権政治にノー、正直な政治、女性の社会進出推進、核兵器のない世界」などを訴えて野党をふくめ幅広く支持を集め、買収事件の逆風と政権運営への危機感の中で企業・団体回りなど厚い保守地盤での組織戦や公明の地方議員を投入するなどで形勢逆転をねらった自民党・西田英範候補を打ちやぶった。参院長野補選は、19年に野党統一候補として当選した羽田雄一郎氏が昨年末にコロナに感染、急逝したことに伴うもので、実弟の羽田候補と自民公認で公明推薦の元衆院議員の小松裕候補とのほぼ一騎打ちとなった。羽田氏は、「明日への責任 新しい時代の挑戦」を掲げ、兄雄一郎の意思を継ぐ、「子どもたちの未来、新型コロナの早期発見と感染防止、生活者や事業者への救済」などを訴えて野党支持層を中心に無党派層からも支持を集め勝利した。衆院北海道2区補選は、農相在任中に鶏卵業者から500万円を受領し、収賄罪で在宅起訴された吉川貴盛議員の辞職によるもので、自民が敗北を恐れて擁立を見送り、6人が立候補した。元職の松木候補は、衆院4期の高い知名度をいかして終始リードし、新人で維新公認の山崎泉候補や無所属候補らに差をつけ勝利した。

⒊社民党は、現地の道県連合が選挙運動の一翼を担い奮闘、福島党首は3選挙区に入って支持を訴え、全国から知人・友人への電話かけも呼びかけた。今回の野党共闘では足並みが乱れた面もあったが次期衆院選で菅政権退陣と政権交代を実現するため野党共闘をさらに強めるとともに、党の再生と議席増をかけて衆院選挙態勢の構築に全力をあげていく。

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