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科学雑誌を素人が読む[444]

最近気になっている理系本を備忘録として記録しておきたい(出版社のURLを付記):

✅『変化に適応するヘルシービルディング術 最適空間が人を活性化させる』 ジョセフ・G・アレン+ジョン・D・マコンバー(パンローリング株式会社2021)[URL
➣書店で確認ズミ。原書『Healthy Buildings: How Indoor Spaces Drive Performance and Productivity』は2020年4月にハーバード大学出版局から刊行(つまり執筆時期はパンデミック前と推定される)。訳書が横書きでなく、ウイルスまわりの十分な追記/補足が盛りこまれていれば即買いしていた。著者のひとりをフィーチャーした記事が『サイエンス』2021-08-06号に掲載されている(エントリ[405]で言及)。

✅『生きのびるための流域思考』 岸由二(ちくまプリマー新書2021)[URL
➣同じ著者の対談本『環境を知るとはどういうことか 流域思考のすすめ』を以前読んだ。その思考/思想がいかにバージョンアップしているかに興味がある。

✅『その問いは誰のものか 先住民の科学・西洋科学・科学教育』 ダグラス・L・メディン+メーガン・バング(ナカニシヤ出版2021)[URL
➣「そもそも科学とは?」的なアングルの本はたまに読みたくなる。オルタナティヴな視点も得られそう。原書=『Who's Asking? Native Science, Western Science, and Science Education』(The MIT Press)

✅『法廷に立つ科学 「法と科学」入門』 シーラ・ジャサノフ(勁草書房2015)[URL
➣『法のデザイン 創造性とイノベーションは法によって加速する』という本で言及されていて興味をもった本。最先端の科学と一般社会の境界/キワへの興味から。

✅『池上彰が聞いてわかった 生命のしくみ 東工大で生命科学を学ぶ』 池上彰+岩崎博史+田口英樹(朝日文庫2021)[URL
➣単行本版で一度読んだ本。再読して、非専門家が専門的なことを知ろうとするときの「心の動き」「問いの繰り出し方」を思い出したい/学びたい。

✅『Dr. Nodaの宇宙料理店』 野田学(プレアデス出版2021)[URL
➣市立科学館の学芸員が天文クラブの機関誌に20年以上にわたって連載してきた69話の書籍化とのこと。非専門家の天文ファンという立ち位置からのコトバを味わいたい。

✅『スペース・コロニー 宇宙で暮らす方法』 向井千秋+東京理科大学スペース・コロニー研究センター(ブルーバックス2021)[URL
➣宇宙開発テクノロジーの最新報告として読みたい。

✅『旧石器時代から縄文時代への転換 土器が出現する頃の文化変動』 白石浩之(雄山閣2021)[URL
➣考古学の世界ではどういったストーリーをどういう「証拠」から述べ立てるのかという点に興味がある。

✅『江戸の科学者』 吉田光邦(講談社学術文庫2021)[URL
➣江戸期に西洋科学に魅せられた29人におけるそれぞれの対象分野への関心のベクトル/エートスに大いに興味がある。

✅『詳解特許翻訳』 倉増一(講談社2021)[URL
➣科学/技術英文の読解の訓練に役立つかもしれぬ。

✅『人工知能が俳句を詠む AI一茶くんの挑戦』 川村秀憲+山下倫央+横山想一郎(オーム社2021)[URL
➣人工知能(AI)が作る文芸作品に対しては、素人の読み手が自由に遠慮なくヒヒョーできそうなところがいい。

✅『月まで三キロ』 伊与原新(新潮文庫2021)[URL
➣理系っぽい短編小説が6編。単行本で一度読了。文庫版をいろいろな場所へ持ち歩いて再読/味読したい。「アンモナイトの探し方」と「エイリアンの食堂」が特に印象に残っている。■

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