苦手だった小説が読めた喜び
こんにちは。
私はよく本を読むのですが、実は昔から小説は苦手で、普段は 専門書 やエッセイを中心に読んでいました。
しかし、 先日 ブックレビューを書いた『違うことをしないこと』の著者である吉本ばななさんの、『みずうみ』という小説を読んでみたところ、すごく面白くてはまってしまい、 2日で 読み切ってしまいました。
小説の何が苦手かというと、例えば『春が来た』という事実を述べるのに、 小説 だと、『桜の木々が実り始めて、 風はほんのり暖かくなってきた』というように、 事実を淡々と述べるのではなく、たとえや 比喩のような表現で述べられているのが、私がせっかちなのか、 とても まどろっこしく感じてしまうのです。
なので失礼な言い方になってしまい申し訳ないのですが、そのような 余計な描写がなく、 主張や事実を簡潔に述べている専門書などについつい偏っていました。
でも 吉本ばななさんの書き方は、確かに 比喩的ではあるものの、なぜかまどろっこしくなく、むしろ その描写によって物語の風景が 生々と浮かんでくるような、清々しい 表現 なのです。
さらに 小説の苦手な部分として、登場人物が多すぎて覚えられないというのがありましたが、この『みずうみ』では 主要な人物はほぼ2人で、 あとは サポートのような形で登場したので、頭がこんがらがらずに読めました。
吉本さんは、 第1作目から大変売れ行きが好評だったと 本人も書いていましたが、彼女の魅力はきっと、今までの小説にはない、このような新しい 表現方法があったからではないでしょうか。
まだ彼女の作品をたくさん読んだわけではないので、たまたま 今回は 読みやすかったのかもしれませんが、それでも普段全く小説を読まない私が こんなにも 夢中になって読めたことが、とても嬉しかったのです😊
本の内容は、結構 シリアスで重く、 人によっては 不快に感じる場面もあるかもしれませんが、 もし私のように 普段は 小説 を読まない方でも、大変 読みやすい 描写になっていると思うので、もしご興味があればぜひ 読んでいただきたいです。
これを機に、これからは 専門書だけでなく、小説にもどんどん チャレンジしていこうと思います✨
本日もお読みいただきありがとうございました。
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