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ガラスは割れる・・・なぜ?

人が生活して上で、ガラスは身近で、手にしたことがない人はそう多くないと思います。

そんなガラスはどうやって作るのかというと、砂の中に含まれている二酸化ケイ素と石灰などを混ぜ合わせ、熱を加えドロドロに溶かし、それを冷却して温度を下げて固まったものがガラスです。

生活用品に欠かせない、コップやお皿、ビンなどの容器としても使用されています。
建物には、窓ガラスや、ショーウィンド、テーブルであったりします。
そして、自動車にも、ミラーや前後左右の窓、サンルーフや電球にも使われています。

このように、日常生活には欠かせないガラスですが、取り扱いに注意をしないと割れてしまいます。
では、なぜガラスは割れるのでしょう?考えたことありますか?

固いからでしょうか?薄いからでしょうか?
固くて薄いと割れてしまうのであれば鉄板も割れてしまいます。
でも実際には、薄い鉄板に石が当っても割れることはありません。
プラスチックも同様で、固くて薄くても、落としたくらいでは割れませんよね。

なぜガラスは割れてしまうのか?
答えは、傷だらけだからだそうです。

ガラスには、製品になったときから、非常に細かい傷が無数にあります。
これは、ガラスは高温で溶かして作るので、製品にするには、温度を下げなければなりません。
この、温度を下げて固めるときに、ガラスの表面に無数の傷ができてしまうのです。
その傷は、非常に鋭い形をしていて、目で見ることはできない物です。

ガラスが割れるメカニズムは、ガラスに、何かがぶつかったり当たったりしたとき、その傷のところ力が集中します。
その時に、傷口が広がり、その傷に沿って、最短距離を通って割れてしまうのです。
自動車のサイドやリアガラスは、強化ガラスが使用されています。
この、強化ガラスは、制作するときに急速に冷ますことで、傷の広がりが抑えられような状態になるのです。
ですが、強化ガラスとはいっても、割れます。しかも細かく、バラバラに砕けます。

フロントガラスには合わせガラスという、2枚の薄いガラス板の間に特殊な樹脂を挟んであるので、割れたときに破片が飛び散らない作りになっていて、事故で割れても、搭乗者がケガをしないように作られてます。

多くの方が経験されていると思いますが、走行中に飛び石などで、フロントガラスに小さく放射線状に傷が付いたことありませんか?

しばらくの間は、小さな傷のままでいてくれますが、車内と車外の寒暖差や走行中に、風圧や車体のねじれなどの力が、ガラスにかかることで、傷に力が集中するので、突然上下、または左右にひび割れが伸びるのです。
前日の帰宅時には無かったひび割れが、翌朝突然できているなんてことも珍しくありません。
特に、輸入車のガラスは軽量化のために薄く作られています。

飛び石


画像は、まだ間に合う飛び石と、放置した結果の飛び石傷です。
黒い線状の部分には空気が入り込んでいます。

割れ

こうなる前に、傷を発見したら早い段階で補修することをお勧めします。
補修をおろそかにすると、数十万円の出費が待ち構えているということを頭に入れておいてください。


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