SDGsビジネスアワード受賞企業分析①『株式会社エコシステム』
今回は2018年SDGsビジネスアワードで最優秀賞を受賞した
株式会社エコシステムについて分析していきたいと思います!
トップの写真の方は株式会社エコシステム 代表取締役の髙田 実さんがアワードを受賞されたときの写真です!
まず株式会社エコシステムのビジネスの概要を説明します。
■概要
現在、都市化を優先するあまりに、町がコンクリートやアスファルトに覆われてしまって水害に耐えられなくなってしまっています。その状況を解決するために、株式会社エコシステムでは、廃材となった瓦をリサイクルした特殊素材を使ってインフラを構築しています。その特殊素材は、透水性と保水性に優れているため、水害に耐えることができる上に、ヒートアイランド現象にも効果を発揮することができます。
まず、SDGsの3つの視点から何がどう優れているのか考えてみます!
■誰一人取り残さない 「都市化を優先するあまりに、町がコンクリートやアスファルトに覆われてしまって水害に耐えられなくなってしまっている」というトレードオフ問題を解決することがこのビジネスではできます。特に、先進国だけでなく、発展途上国の問題も解決することができるので、誰一人取り残さないものになっています。
■地球規模 地球規模の活動と身近な問題の両方を同時に解決しているところが非常にすごいと思った。身近な問題では、日本では都市がコンクリートやアスファルトで覆われていて、ヒートアイランド現象や洪水などの問題が発生したり、毎年約100万トン弱、瓦の廃棄があって、それのほとんどが埋立処分されていて、処分にすごく困っているので、それを解決することができます。また、世界的にみても、これから都市化が進む地域などに対策を行うことができる。窯業系製品は世界各国で使用されていて、特に瓦とレンガの両方は豊富にあるので、地球規模でみてもすぐに取り組むことができる。 SDGs達成に貢献しうる2030年のあるべき姿「全世界の都市を循環型未来都市にする」という目標を立てて、それを達成するために今すべきことを逆算して、特に、株式会社エコシステムの他者には真似できない自社独自の強みである瓦リサイクルを用いて、社会のために活躍しているのが素晴らしいと思った。 ■バックキャスト SDGs達成に貢献しうる2030年のあるべき姿「全世界の都市を循環型未来都市にする」という目標を立てて、それを達成するために今すべきことを逆算して、特に、株式会社エコシステムの他者には真似できない自社独自の強みである瓦リサイクルを用いて、社会のために活躍しているのが素晴らしいと思った。
次にこのビジネスをGISNABCで整理してみます!
Goal
全世界の都市を循環型未来都市にする。 Issue
都市化を優先するあまりに、町がコンクリートやアスファルトに覆われてしまって水害に耐えられなくなってしまっている。また、都市化により、ヒートアイランド現象、熱帯夜、ゲリラ豪雨、都市型洪水等が発生しています。Solution
瓦やレンガ等の窯業系廃棄物で、透水・保水性舗装材を提供する。
また、舗装材は移動可能な舗装材プラントで製造する。 顧客
欧州【ドイツ・フランス・スペイン】と中南米【メキシコ、ブラジル等】
の瓦・レンガ(窯業)メーカー、建設事業者、省庁州市町村の役所 Needs 瓦やレンガなどお金を出して廃棄していたものを使って、利益を出したい。Approach 窯業系廃棄物リサイクルノウハウ=透水保水舗装の展開する。
その際に、移動式or車載式の生コンプラントを使う。
Benefit/Cost
瓦やレンガの廃材が、出す側は売上になり、引き受ける側はそれを使ったコンクリート舗装材を提供することができる。しかも、コストは通常の舗装材より20~30%程安価です。さらに舗装材は透水性や保水性がある為、ヒートアイランド現象を抑えたクールな都市化が実現することができる。また、プラントは現状より1/5程度の投資額で済む。引き受ける側はそれを使ったコンクリート舗装材を提供することができます。 Competitor
生コンクリート、アスファルトを製造している企業。
固定式プラントや既存の移動式&車載式プラントメーカー
自分としては、株式会社エコシステムみたいにマイナスをプラスに変えるようなビジネスがたくさん出てくることで、SDGs達成に大きくつながるし、持続可能な地球を守る社会の実現につながると思う。
次回も今回みたいな形で分析していくのでぜひ、楽しみにお待ちしててください!