空気殺人~TOXIC~ と、大きな力と戦い勝利する話(実話ベース)
あらすじ
感想
面白かった
判決までに原告側がじりじりと追い詰められてくところは居たたまれない。
社会的弱者や選択肢の少ない人たちを札束で殴っていく
そして裁判の結果で終わらない、後半の畳み込みがいい
確かに「女神の見えざる手」に似てる
その後の企業の次はそれを安全と認めた政府を追及するが責任転嫁ばかりする役人のさまは、「シン・ゴジラ」にも似てる
でもこれは、実話。
だいたいこういった映画は、抑揚がなく演出も少なく、結末もわかってしまうので、つまらんとか言われがちですが、前述した「女神の見えざる手」のような演出もあり、エンタメへと昇華している。
だれが裏切者か考えながら見ることをおススメする。
映画の目的の一つに事実を伝える1つの手法であると僕は思っている
「そんなことが実際にあったのか」っていうことを知るのはニュースでも本でもいいのですが、その選択肢の一つとして映画があるんだって。
だからと言って、ドキュメンタリー映画じゃないので、監督の意向あって制作されてるので、すべて真実とは言えないっていうのも本当で、
歴史ものでよくあるんだけど、例えば「ラストエンペラー」見てすべて本物かっていると、そうではないけど、そこで中国の近代史に興味を持って調べるようになる。
今はインターネットですぐに情報が集められるので、映画が興味を持たせてくれたっていうきっかけになる
あーあそこは演出だったんだってわかったとしても映画は映画として素晴らしいのだ。
こういった映画は好きなのいくつか関連映画を
関連映画
一人または少人数で大きな力と戦い勝利する話(実話ベース)
エリン・ブロコビッチ
大企業PG&Eが「癌」などの重大な病気を引き起こす有害な6価クロムを垂れ流し水質汚染を引き起こしていることを突き止め
資産 300 億ドルの巨大企業への史上最大級の集団訴訟に勝利した話
言わずと知れたジュリア・ロバーツの出世作(アカデミー主演女優賞獲得)
シェリル・クロウの曲がイケてる
ダークウォーター
これも大企業デュポン社がテフロンの危険を研究結果で知りつつテフロン加工の商品を売り続けた事実を知り孤軍奮闘する弁護士の話
最後ちょっと後味が悪い
アン・ハサウェイが出ている
MINAMATA
写真家ユージン・スミス役が水俣病の真実を世界に広めた話 このチッソ社と政府の関係はこの空気殺人に近い
そして、裁判前の決起の時に勝訴した水俣は実例として名前が挙がっている
でも、このジョニー・デップは庵野秀明監督にしか見えない💦
150ミリグラム ある女医の告発
糖尿病治療薬の重大な副作用を訴えるフランスの女性医師の戦い
主人公の女医さんが口が悪くて好き
大海で一人で泳ぐシーンはこれから始まる孤独な戦いをイメージさせる
デザート・フラワー
ちょっと毛色は違うけど、ソマリアの13歳の少女が、何頭かの牛と引き換えに、結婚させられそうになる危機から逃れ、フランスに辿り着きます。そして、なんだかんだという過程を経てスーパーモデルとして世界で華々しく活躍する。
シンデレラストーリーのような展開ですが、ある日、BBCの放送で彼女は女子割礼を受けていることを告白します。その告白が影響して彼女は国連の大使となり、女子割礼の廃止のために尽力するようになるという、感慨深さ溢れる物語。
最後に
最後にこう言った不正や、儲け中心じゃない世界を作ろうっていうのがSDGsの目的の一つなんじゃないかって思ってるんだけど、どうもそうではないらしい。
サステナブルって人々が長く暮らせていけることなのか、企業が永続的に経営を続けていけることなのかわからないよね。