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【vol.4】「食品ロス」について考えてみよう!
今回は、”食品ロス”について考えてみたいと思います。
まず、食品ロスの「定義」としては、
”食品廃棄のうち、売れ残りや食べ残しなど、食べられる状態にもかかわらず廃棄されているもの”
となります。
実は、この食品ロスに関連した目標がSDGsにもあり、
ゴール12(つくる責任 つかう責任)のターゲット12.3にあたります。
2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。
一人あたりの食料の廃棄を半減。。。というのは、かなり野心的な目標になっていますね。
それでは、日本ではどれぐらいの食品ロスが発生しているのでしょうか?
なんと!日本の食品ロスの量は、「年間600万トン」を超えているようです!!
。。。あまりイメージがわきませんかね?
もう少しわかりやすく表現すると、
国民一人一人が毎日お茶碗1杯分を捨てているのと同じくらいの量
になります。
このように聞くと、「もったいない!」という気持ちになりますよね。
しかも!「もったいない」というだけでは済まされず。。。
ロスとなった食品は、
・ごみとして廃棄され、ごみ処理に多額のコストがかかる。
・可燃ごみとして燃やすことで、地球温暖化の原因となるCO2を排出する
・焼却後の灰の埋め立てにより、環境に負荷がかかる
などなど。。。SDGsでいうとゴール7(エネルギーをみんなにそしてクリーンに)やゴール13(気候変動に具体的な対策を)に関連した、他の問題にも波及してしまっているのです。
では、私たちが”個人として”できることは何でしょうか?
・冷蔵庫の中身を整理し、必要な分だけ買って早めに食べ切る
・ローリングストック(備蓄食材を普段使いし、定期的に入れ替えること)を試してみる
・外食のときは「腹八分目」におさえるように考えて注文する
・「宴会の開始30分と閉宴の10分前には席に座って食事を楽しむ」という3010(サンマルイチマル)運動をみんなでやってみる
例えば、こういったことがあるかな~と思います。
それから、
・スーパーやコンビニなどに置いてある食品のうち、すぐに食べることがわかっているものは、手前に並べてある賞味期限が短いものから買う
これを僕自身も最近になってようやく意識をして、やり始めました。
そんな簡単なこと。。。と思われるかもしれませんが、本当に国民一人一人がこれを意識してやるようになったら、それだけでもかなりの量の食品ロスの減少に貢献できるのでは?と考えています。
食品ロスの削減は、SDGsのゴール7、12、13に対して一気に貢献できる処方箋!!
まずは、できることからコツコツと!一緒にやっていきましょう☆
【追記】
今回は”消費者としてできること”をメインに書きましたが、食品ロスの問題は、”食品をつくる側・提供する側”も取り組んでいかないと絶対に解決しない問題です。
例えば、大手コンビニでは毎年2月に提供する恵方巻を「完全予約制」に切り替えたことで、今まで機会を損失しないために行っていた過剰な仕入れをやめ、売れ残りが減った分の廃棄コストが減ったので、全体の売上は減りましたが、コストが下がった分、利益としては上がったという結果になったようです。
これからも、売り手・買い手の両方が協力し合って取り組んでいく必要性がありそうです。