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clubhouseの第一印象は、参加できる(かもしれない)ラジオ番組か?

基本的には、有名人がラジオ的に話す、それを他の人が聞く、という感じ。

ラジオDJのように一人語りをみんなで聞くというよりも、二人以上で話している内容を中心とするので、何かの展示会のパネルディスカッション の映像なしwebinar版という印象が強い。

当たるかどうかは、さておき、以下、第一印象を。

企業 to 一般消費者 / B2Cかな

最初は音声SNSかと思ったが、配信寄り。まあ、クローズドな音声SNSだったら、既存のソーシャルグラフがあるLINEとかWhatsAppとか使えばいいので、そことは被らない別のところを目指していると考えた方が良さそう。

となると、影響力のある個人(インフルエンサーとか芸能人とか)や、企業が、一般消費者に対して提供するサービスになるのかな、という感じ。

あまり企業内ネットワークで聞く感じでもないかな。今のところiOS限定、android版が出るにしても、モバイルの枠からは出てこないんじゃないか。企業PC での視聴はスコープ外にしている気がする。

B2Bのマーケティングオートメーションだと、ちょっと難しそう。果たして、脱落率とか、いつ誰が脱落したのか、などの細かい行動情報をclubhouse側が提供出来るのか、提供する気があるのか、ちょっとわからないので。延べn名参加、同時接続数x名とか、それくらいの情報が得られるのかな。となると、かなりマスな話になりそうな感じ。という意味では、ラジオに近いのかも。

流れる内容:パネルディスカッションのラジオ化プラットフォーム

基本は、モデレータというMC/司会者がいて、2−3人の話を聞かせて、ファシリテートを行い、必要に応じて聴衆から話をしてくれるゲストを話せるようにすることができる、という感じ。

知り合いだけで立ち話、完全クローズというのは、あんまり想定されていない。これを想定するなら、最初から全員モデレータにすればいいので。

ということで、パネルディスカッションを無限大の聴衆に聞かせるというのが、運用上は近い。

将来的な可能性:音楽などで、会員限定プレミアムライブ?

ラジオDJの場合は、Disc Jockeyなので、紹介をして音楽を流すという、自分の喋り以外のものが、場合によっては主人公になる。しかし clubhouseの場合は、話が主体になる。マイクから音楽は入れることは技術的には可能だろうけど、繋ぐのがちょっとめんどくさくなる。後、規約をみていないが、規約的にOKな方向に行くのか(つまり、音声ライブをしてお金を稼ぐという音楽よりの方向にプラットフォームがわが行きたいのか)は、今のところの使い勝手ではよくわからない。参加可能な聴衆を、フォロワー限定など絞り込むことはできるので、会員限定プレミアムライブはできそうな気がする。

今ここでしか聞けないよ! というのがプレミアムになりそう。同じ音声プラットフォームでも、Podcastは後から聞けるからプレミアム性がちょっと減りますもんね。

会員限定プレミアム、ということでいうと、音楽抜きで、時間を決めて、誰それとお話ができます、いくらかかります、という商売はできるようになるんじゃなかろうか。占いとか。コンサルとか。

課金システムはよくわからないけど。チケット制なのか、サブスクなのか。いずれにしても、スケールしてもしなくても、有料課金を音声で簡単にできる、というところがビジネス上のメリットにはなりそう。

リスク:秘匿性

話した内容が、ユーザには録音として手元に残らないということで、非合法系の打ち合わせに利用されるリスクがある。これらの可能性は流石にリーガルチームが対処していくはず。となると、法的手続きをへたら警察などに提出する仕組みはあると考える。話したー、内容は残らないー、と言っても、自分たちが非合法でなくても人には聞かせたくない内容が、プラットフォーム側に残って晒されるリスクはあるので、基本的には全公開しても構わない話しかできないんじゃなかろうか。ほら、非合法の話は僕はしないよって言ったって、ビジネスしているとNDA的なものは発生するので。どうなるのかね。

接続方式

音声プラットフォームの場合、考え方は二つ。電話会議のように、話す人も話さない人も全員が等しく話す権利を持っていて、それに伴って話す時に使う道路が確保されている方法。もう一つは、webinarのように、話す人だけを特権ユーザとして道路が整備されていて、聞く人は聞くことしかできないという方法。

前者はフラットでシンプルだが、人数を増やしすぎると、ネットワークとサーバが死ぬのでスケールしない。後者は、ちょっと複雑にはなるが、聞く人の数はかなり多くまで広げることができる。ほぼ全員が別のネットワーク上にいるので、マルチキャストのようにネットワーク的に楽できるとは思えない。頑張れCDNというところだろうか。

ファシリテーションの知恵

聴衆をスピーカーに引き上げることができるのも、webinarプラットフォームだと考えると、あまり目新しくはない。なので慣れているモデレータであれば、特に問題なく運用はできるだろう。

基本は一人が喋っている時は、他の人は喋らない。ただ、今のところ、多少声が被っても、あまり違和感がない。ビデオ会議よりもダブルトーク耐性が優秀かもしれない。もうちょっと検証が必要だけど。

すごいなあと思うのは、この辺り集合知で、みんなで知恵を共有し合ってもうかなりのレベルのところにあることですね。

モバイルファーストの音声限定プラットフォームということで面白いんじゃないでしょうか。



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