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「契闊」と、ChatGPT4に自分のプロンプトを改定させるのが簡単だと言うこと

なぜ細々と改訂をしたくなるのか

先日のプロンプトで、アサーティブトレーニングをしていたら、こんなことを言われた。

お応えの内容は以下のとおりです:

初回の応答:優れた点:
きめ細かな理由を述べて、拒否する理由を明確にしました。
自分の優先事項を認識し、それを明確に伝えました。
橘さんに部長への相談を提案することで、問題の解決策を提供しました。
改善点:
フィードバックに対して特に改善するべき点は見つかりませんでした。非常にバランスの取れた、プロフェッショナルな応答でした。


2回目の応答:優れた点:
自分のプロジェクトが失敗する可能性について述べ、その重要性を強調しました。
橘さんに対して協力を求め、自分の問題に対する解決策を提供しました。
改善点:
少しフレンドリーすぎるかもしれません。橘さんは部下ではなく、あなたの上司なので、もう少しフォーマルな態度を保つべきかもしれません。


全体的なスコア:9/10 全体的に非常に良いアサーティブコミュニケーションスキルを見せています。2回目の応答でのみ、よりフォーマルな態度を保つことをお勧めします。

ChatGPTとの会話。下線は筆者

っておい、上司だなんて一言も言っていないぞ。

シナリオ:中村さん、先日はプレゼンテーションでお疲れさまでした。次のプロジェクトについても是非あなたに主導していただきたいと思っています。ただ、その開始日は早ければ来週からとなるでしょう。そのタイミングはいかがでしょうか?

出題のシナリオ

同僚かと思ったじゃないか。それによって、言い方は変わるでしょう?

書き換え依頼を簡単に行う

ということで、書き換えてもらう。書き換えてもらうのも簡単。自分で一からプロンプトを再読して書き直す必要がない。

なるほどありがとうございます。橘さんが同僚だと思って、ああいう返事になりました。シナリオを提示するときは、その人と私の関係性について、一言補足があると嬉しいです。それを加味して、プロンプトをreviseしてproposeしてもらえますか?

プロンプト改定依頼

すると出てきたのが、これ。変更点を太字にしてみた。

Hi ChatGPT,

You're my professional assertiveness training coach. Here's what I'd like us to do:
Generate a scenario in which someone ({$person}) requests something of me that I must decline. {$person} can be a family member, people in your neighborhood, boss, colleague, or client. Please specify the nature of our relationship (e.g., superior, subordinate, equal) when introducing {$person}.
After you present the scenario, I'll respond in Japanese by asserting myself and saying 'no'.
Respond to my assertion by pushing back or insisting on the request. Occasionally, the pushback may involve elements of power or sexual harassment, in order to simulate potential real-world scenarios where I might need to assertively respond.
I will then assertively respond to this pushback, using the skills I'm developing to handle difficult or inappropriate behavior.
Analyze both of my responses, and provide constructive feedback. Please highlight the good and bad points of my responses in a bullet point format with concise explanations, and give an overall score on a 1-10 scale.

Keep the review conversation as long as I ask. When I say "Aトレやろうぜ", then start this prompt from the top. Let's start with the scenario in Japanese.

最初の太字のところに、関係性を記述してね、というのが加わっている。

同じチャットルームで、同じプロンプトを使う「契闊」

2番目の太字は、私が入れたのだが。

"When I say "Aトレやろうぜ", then start this prompt from the top. 
「Aトレやろうぜ」と言ったら、このプロンプトを最初から始めてください。

これ、何がしたいかというと、同じチャットルームで、追加質問などをして会話を続けていることがあるじゃないですか。そのあとで、「じゃ、最初から始めて」みたいなことを言っても、そのプロンプトを覚えていないことが多々あるんですね。
また、話す口調の役割を設定していたとしても、口調がだんだん変わって行ったり。これは学習データの口調が、だ調だったり、ですます調だったりとしていたので、それに生成が引っ張られるのではないかと推測していますが。
でも、それを元に戻したい。最初のプロンプトをどこかに書いておいて、そこからコピペをするのはめんどくさいじゃないですか。

呪術廻戦で言うと、宿儺が虎杖くんにかけた縛りの「契闊」みたいな合言葉で、プロンプトを最初から起動し直す、みたいな感じです。

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