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原作未読で劇場版『ルックバック』観てきた

原作ミリしら、藤本作品はチェンソーマンをアニメで一話だけみた程度の知識で、劇場版『ルックバック』を観てきました。

以下、感想です。※ネタバレあり

 まずキービジュアルに目を惹かれました。


開閉するたび二人が引き裂かれるのやめたげて…ってなる

 主人公が漫画家を目指す話だというのは聞いていた。
わ〜手前の子、左利きだ〜
(創作者あるあるかわからないが私は描き手の利き手が気になる)

劇中で主人公が京本の手を繋いだり握ったりするシーンは必ず右手と右手。
神の左手に触れるのも憚られるとか、怪我させたら大変とかいう現れか?

いかに彼女の利き手を大事にしてるかがわかるほど、オチの胸糞悪さが際立ちます。

 ぶっちゃけ映画冒頭から
「うわ…どっちか◉にそう…」
と嫌な予感がしたので、その通りになってしまって辛かった。

 多分あの事件が元になってるであろうこの作品、エンタメというより個人的な祈りに近い印象。
漫画がそうである限り、映画もそうでなければならない。
このアニメ映画は監督ほぼ一人で描いてると聞いて納得した。

 あとペン入れの音!これを聴きたくて劇場に行ったまである。

アナログのペン入れのガリガリ削るような音は、ASMRのごとく心地よい。
江口寿史がペン入れのことを「ギターをつまびくような感覚」と言ってたのも頷ける。

でもさすが今時の漫画家もの、後半の主人公はデジタル作画だった。
ペンタブだとペン入れ音のエモさは失われるのかな…と思ったら、まるで雨音のようなトン.トン.トトンと打ち付ける音で、これはこれでドキドキワクワクする音だなと思いました。

というわけで『ルックバック』、面白かったです!
タイトル、色んな意味が含まれてると思うけど自分は「背景を見て」を一番感じました。
背景には京本が宿ってる、背景も主役なんだよ!
自分も写真や素材ばかり使わずたまには手で背景描きたくなりました。


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