安くCDを作りたい話・後日談

以前同人CDを作る際に、なるべく安くそれなりな品質にする為に色々比較した記事を書いていました。後日談というかもう3年経ってるんですが、新しいアルバムを出すに当たってちょっと色々状況が変わってきた事に気付いたので情報のアップデートをしようかなと思って記事を書きました。

Kunakiの利用が事実上不可能に

まず前回ディスクの生産が最安値だったKunakiなんですが、今年の8月頃からアメリカ以外の国への発送を中断してしまいました。発送サービスに問題が生じているらしく、それに伴ってアメリカ国内のみに発送先を限定してしまったようです。
円安が続く状況では円ベースで見た時に3年前と注文単価がかなり変わってしまっており、さらに9月から国際配送料の大幅値上げを実施という追加のアナウンスもあった為、仮に日本への配送が再開したとしても以前のように最安値のままという保証が無くなってしまいました。

他の発注先について考える

Kunaki以外の印刷所も3年の間に値上がりがあったようなので再度50枚ベースで1枚当たりの単価を出し直します。前回同様にSOUNDPRESS以外の二社はウォーターシールドメディアで注文したとして計算します。

SOUNDPRESS: 226円
TECHTRANS: 242円
ORIGIN: 209円

単価結構変わってますね。SOUNDPRESSは元々の単価が高かったのですが、(独自の印刷方法だから?)一番値上がりが少なく、結果として前回ほど価格の差に開きが無くなっていました。下の二社はここに送料が乗るので、送料無料のSOUNDPRESSが強いです。この程度の価格差であれば、ウォーターシールドよりも高品質と思われるSOUNDPRESSの熱転写ラベルを試さない手は無いかなという気がします。

SOUNDPRESSでCDを作成する

あまり価格差が無く、ジャケット印刷で利用している事もありディスクもSOUNDPRESSにお願いする事にしました。
組立から包装までやって貰えるパックもあるのですが、あくまでも当初の理念である「在庫にスペースを取られたくない」を優先し、ディスクのコピーとジャケットの印刷だけ別々に注文しました。ケースや包装資材を含まず組立費用も無いので、最終的には別注文の方が安くなるというメリットもあります。
今回は70枚製作して1枚あたりディスクは213円、ジャケットは82円という結果になりました(今回ジャケットは両面カラーではなくカラー/モノクロで発注しています)。
諸々値上がりしてはいますが、ケースや包装などの資材も含めて最終的には1枚あたり400円切るかなという感じ。380円くらいかな。前回317円だったのでいい所かなと思います。

SOUNDPRESSのラベル品質について

これは嬉しい誤算というか確証が持てないので断言できないんですが、前回確認した時(2019年に制作したもの)よりもラベルの品質というか手触りが滑らかになっている気がしました。因果関係は無いにせよ、値上がりした分品質が向上していると嬉しいですね。

コピーCDとは思えない高級感がある

若干輪郭の部分に色ずれがあったりキャラクターが付けているアクセサリーなどの細かい所が潰れている部分はありますが、色ムラや細かい線の表現が苦手である事は元々説明がありますし気になるほどでも無いかなと思います。

まとめ

Kunakiの利用が出来なくなってしまった事から始まった再選定でしたが、結果としてより高品質なCDが完成したので今後はSOUNDPRESSでジャケットとディスクを別々に注文し、自分で組み立てる方式でやって行こうかなと思います。

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