Design Leadになった今年の動き方を振り返る
この記事はfreee Designers Advent Calendar 2022の20日目です。
こんばんは。freeeのshotaです。最近リリースしたfreee販売とfreee請求書のDesign Leadをしています。
この記事では新規プロダクト開発のデザインにおいて、複数のデザイナーをまとめるDesign Leadになって気づいた面白さともっとできたなってところを振り返りたいなと思います。
Design LeadはプロダクトのUI品質の担保・向上に責任を持つ役割
freee請求書とfreee販売のプロダクトデザインチームの体制は3人1チームで動いています。その中で僕はDesign Leadという役割を担っています。
Design Leadの役割は以下のような感じです。
プロダクトのOKR進捗にコミット
プロダクトのUI/UX品質の担保・向上
案件のアサイン
メンバーの壁打ち相手
各プロダクトの案件の規模などに合わせて、要件・仕様・ユーザーストーリー・情報設計・UIデザインなどで適宜レビューや設計などを行い、最終的にプロダクトのUI品質に責任をもつ役割です。
💃 Design Leadをやって体感した面白さ
メンバーと密に議論しながらより良いデザインができる
これまでの1人でやっていた時の壁打ちは、大きいフェーズで区切り他デザイナーと壁打ちしながらデザインを進めていきました。その際も一から要件などの説明をしながら進めていくため説明コストが結構かかっていました。
チーム体制になったことで大きいフェーズ毎ではなく、細かい単位で相談しながら進められる良さがありました。
週2,3で相談枠をとりその場でユーザーストーリーや要件など上流の話を事前に議論しながら進めることで後工程のレビューがしやすかったり、長く時間をとってペアデザインすることでより良い設計をできたりなど、1人でやっていた時とは全く別の感じでデザインを進めることができたなと思います。
それぞれのデザイナーの良さを取り入れたデザインができる
デザイナーにもグラフィックが強かったり、設計が強かったり、他プロダクトとドメイン知識を持っていたり、人によってさまざまなスキルがあると思います。
デザイナーが複数人いるとそこら辺をうまいこと合わせて良いデザインができる&それによってそれぞれのデザイナーのスキルも吸収しやすかったりして複数人でやることの良さを感じることができました。
より大きい規模のプロダクトのUI品質に責任を持てる
一番はこれなのですが1人ではできなかった規模のプロダクトのデザインができることです。
Design Leadとして各機能開発の上流工程の検討からコミットするようにしています。そうすることで各機能の要件や仕様を見ていくことができるので、個別と全体の行き来をしながら全体の体験の統一感などUI品質を担保することができます。
もちろんプレイヤーとしての動きは減っていきますが、自分では手を動かさずに担当デザイナーにやってもらいながら一緒に良い設計を突き詰めていく動き方も面白いなと気がつくことができました。
🏋🏻♂️ Design Leadとしてのもっと
他ロールとデザイナーチームの信頼関係作り
プロダクト開発においてPdMやEngなど他ロールのメンバーとの信頼関係はプロダクトの質に大きく影響があると思っています。互いの信頼関係をある程度しっかり築けてないと、細かなところで相手の言っていることが気になったり、安心してまかせたりしづらいものです。
デザインチームとして動くこととなると、当たり前ですが「自分だけ・ある一人だけ」では成立せず、デザイナーチーム全体で他ロールとの信頼関係を築く必要があります。
ここがあまり上手くいかなかった印象があり、プロダクトオーナーなどに何度も助けてもらいました。
デザイナーチームとして信頼獲得に繋げる取り組みはもっとやれたかなと思います。信頼獲得の方法はその人自身のスキルやスタイルによってそれぞれあると思いますが、その人にあった信頼獲得の方法を見つけ、それをできる機会を作っていければなと思います。
デザイナーがチャレンジできる環境作り
割とスケジュールがタイトな中の開発だったため、機能開発に追われていることが多く、デザインチームでのチームビルディングなどをしてデザイナーチームが目指す姿などをチームで検討する時間を設ける余裕がありませんでした。また、新規プロダクト開発で色々やりやすい環境でありながらも、その雰囲気を他のデザインメンバーにうまく伝えきれなかったかもなと思います。
デザインチームでもっと楽しみながらチャレンジしやすい環境を作るためには、一定の時間的余白が必要で、それを開発チーム全体で共通認識を持っていることが重要だと思うのでそこに取り組んでいこうと思います。
他プロダクトやデザインシステムへの還元
例えば、業務フローの一連の流れの中にある2つのプロダクトの移動をシームレスにする繋げる設計をしたにもかかわらず、他プロダクトのデザイナーに周知ができなかったり、細かい話ですがより良いUIがあるのにデザインシステムにないため既存のコンポーネントで代替えしたり(悪いことではない)などありました。ここもデザイナーがチャレンジできる環境づくりとつながるかもしれませんが、自分達がfreeeのプロダクト全体をどんどん進化させていくぞという気持ちを作ることができなかったからかもしれません。
🌮 個人からチームでのインパクトを重視するように
チームメンバーを持つ前は信頼関係づくりやデザインしやすい環境づくりなどは自分1人でなんとかやっていました。
デザインにおいても他プロダクト担当のデザイナーとは壁打ちをしながら進めていましたが、最終的には自分のデザインがプロダクトのUI/UX品質にすべて直結するものでした。
しかし今年は新規プロダクトのDesign Leadとしてチャンレジし、複数人のデザインチームでインパクトを出す面白さを体感した年でした。
まだまだDesign Leadとしての伸び代はたくさんあるので徐々に良い感じにし、ワクワクするデザインチームを作って行きたいと思います。
明日は大三島でフルリモートで働いているデザイナーのtokumiさんです。大三島行きたい〜。
この記事の内容をDesignLeadの話にするか、タコスの話にするか迷っていたので最後に最近のタコス貼っておきます。