一人暮らしの高齢者と住まいに困っている人をつなぐ理由
孤立死のニュースがきっかけ
10年ほど前に『独居老人の孤独死』の話題がマスコミで取り沙汰された時期がありました。
一人暮らし高齢者の方が、家の中で倒れたりした場合に救急車を呼ぶこともできず、命を落としてしまうという問題です。
お子さんがいても独立して別に家を持っていたりして、一緒に暮らせる人がいないという一人暮らしの高齢者の方は増えているということでした。
住まいを探していた私たち
ちょうどその頃、私は一人で幼い子を抱えて住むところを探していました。
ニュースを見たとき、「私たちが一緒に住まわせていただきたい!」と強烈に思いました。
買い物や家事もしますし、もちろん体調が悪い時には気づいて対応できます。
一方、小さい子供を一人で育てる身としては、大人がもう一人同じ家にいてくれるだけで、気持ちがどれだけ楽になるか…
子守をしてほしいわけでなく、ただ家にいてくださるだけでよいのです。逆に私になにかあったとき、幼い子だけが残されるということも避けられます。
家の中で、異変に気づいてくれる誰かがいるとか、時々話をする相手(大人)がいるというのは、お互い大きいメリットになるのではないでしょうか。
けれど両者が出会うすべはなく
当時住んでいた町にも、一人暮らしの高齢者の方が住んでおられるであろう、大きなお宅が何軒かありました。
本当にいいアイデアを思い付いたと思ったのですが、一人住まいの高齢者の方と知り合う機会がありません。
でも、いきなりインターホンを押して「一緒に住ませてください」とお願いするわけにもいきません。
市役所であっせんをしてくれないか…とも思いましたが、そのようなサービスはありませんでした。
マッチングサービスがほしい
一人暮らしで不安に暮らしておられる高齢者の方と、住まいに困っているひとり親家庭などをマッチングするようなサービスはないだろうか。
その時、強く思ったのです。
余っているものを足りないところへ
世の中には、こうやって、マッチングすればお互いに嬉しい、というような二者がたくさんあって、でもその間をつなぐものがないから両者は出会えない、ということが無数にあると強く感じます。
間を繋ぐことさえできれば、もったいないが解消できるのに。
Webの力
私は人材サービス会社で派遣コーディネーターをしていたことがあり、求人サイトなど、インターネットを使うと求職者と求人側とがいかに効率的にマッチングできるかを痛感していました。
ビックカメラでノートパソコンを買ってきた私は、Webの勉強を始めました。