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若鷹に元気を

 なんとなく、ではあるけれども最近はホークスを取り巻く状況が暗いと思って仕方ない。
 折角の日本シリーズに進出も、本拠地福岡で3連敗。そして横浜でのベイスターズとの再戦でベイスターズに下剋上の日本一を献上。
 そしてこれ以降にも
・最後のダイエー選手である和田毅の引退発表
と多くの話題が尽きない。
 と、そんな沈みがちなホークスに光を…
 というのだろうか、ホークスに潤いを与えたいと思うものを発見した。
 先日の河内長野市・南海千代田工場で開催された『南海電車まつり』。その中のブース一角でこんなものを発見したので紹介しよう。

 南海さ〜ん。なんでこんなモノ隠してるんですかね〜。
 そう。コレは
・倉庫の中から見つけました掘り出し物を販売します!!!
 というコーナーで見つけたモノ。
 切符関係ばかりであったが、真っ先に目に留まったのがコレだった。
 阪急、近鉄、南海とかつての電鉄球団が席巻したあのパリーグに思いを寄せる人物として、コレは購入せねばならないだろう。
 そんな気持ちが湧き上がってきた。
 この他にも
・ラピート登場

・サザン運転開始
の切符もあったが、自分は躊躇なくコレを選択。
 では中を見てみよう。

 中はホログラム?の動く台紙。
 背番号60…という事は門田博光が写真になっているのだろうか。
 購入した成果を知人に見ていただいたところ
「コレは思いっきり当時の値段やんか!スゴいの買ったなぁ…」
と大絶賛であった。
 つい先日の和田毅引退でソフトバンクの前親会社であるダイエーの影すらなくなろうとしている昨今、まさかそれ以前の『南海』の面影がこうして出てくる事を誰が想像しただろうか。
 売り場ではラピートの切符が早々に完売していたが、以降はこの
・ホークス記念切符
が大人気だったようである。

 それでは裏面へ。
 裏は当時の大阪球場の写真と切符番号の貼付、そして切符の説明などが記されている。
 最下部、
・大阪球場の開幕戦入場割引券
の横に88とあるので、ホークスが南海を離れる最後のシーズンの開幕戦であると分かる。
 1988年…昭和63年の南海の成績は
58勝71敗2分
の成績だったようである。
 監督は写真内の文面にもあるように、かつての南海エースだった杉浦忠。
 最終的には5位で終了し、時のパリーグ首位チームであった西武とは17.5ゲーム差を付けられての5位であった。
 かつての黄金時代であった南海からは遠ざかっているものの、こうして社内にまだホークスの香りが残っていた事実はただ嬉しい。
 阪急のように、かつての球団の栄華は跡地を開発した『なんばパークス』で展示を行っている。
 ホークスが沈んだ時、ホークスに元気のない時代や大阪での凱旋試合開催時にはこの切符を眺め、あの緑一色だった南海を想う…
 そう想いを寄せた切符であった。
 まさかの出会いをくれた南海さんに感謝感謝。

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