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ぼくの憧れた時代
先日。兵庫県川西市と大阪府豊能町を結ぶ鉄道、能勢電鉄でもう少しで勇退を迎える1700系の撮影会が実施された。
能勢電鉄には、1700系だけではない。鉄道だけではない大きな魅力があるのだ。
それが、2人の鉄道関係者。
1人は車両整備に長年携わっており、もう1人は能勢電鉄でマルチに車掌や会社のイベントの企画などを練っている。
今回はそんな2人のうち、1人。
後者に挙げた、イベントなどを企画しているもう1人の方と自分の不思議な縁を紹介しよう。
不思議な縁、というのは絶対に違うだろうが、お互いに『昭和』という時代。昭和のブランドが好きな点では、やはり似ているのかもしれない。
そして自分の記事やコンテンツを長く触れている方や会った事のある方にはよくわかるかもしれないが、自分は
・阪急系のオリックスファン
である。今のオリックスは近鉄と阪急からの系譜が混ざった何か違うチームのような形状になってしまったが、それでも『オリックス・バファローズ』となった新形態からは既に20年が経過している。
なお、オリックスの前身は阪急であり、遡ると昭和の全盛期に遡るのだ。
話を戻していこう。
能勢電鉄に勤務しているその方。現在は専門役に昇進したのだが、その方は
・昭和の阪急が好き
というプロフィールだけではなく
・阪急ブレーブスが大好き
なのだ。
こうと来れば自分も会ってみたいと思わない筈がない。
祖父の情報は伝播にしか過ぎないが、その情報をキャッチして以降ずっとイベントなどでの遭遇を待ち構えていた。
そしてそのチャンスが撮影会の時にやってきたというわけだ。
専門役(以下表現)に会った時、自分はこう告げた。
「僕は祖父が阪急を応援していたので、ずっと専門役に会ってみたかったんです。」
専門役は
「そうかぁ、西宮のな。あの頃は楽しかったで」
と一言。続いて出た選手の名は、多過ぎたのと自分が時代を知らない所為で豚に真珠も同然だったが、往年の祖父には全て分かるのだろう。生前、会わせてみたかった。
「僕は福本豊と山田しか知らないんですよね。でも、ものすごい選手だって事は本当に知っているんです」
と一言。
「福本か。足はごっつう早かったんやで。」
この言葉が自分の胸にどれ程響いただろう。
きっと祖父も、そんな情景を見ていたはずだ。
「本当ですか。羨ましい…今度、祖父の霊前に行くので阪急ファンのおっちゃんに会ったって伝えてきます!」
と一言残した。
「ははは。喜んでくれるかなぁ。きっと祖父が化けて君んトコに来るんちゃうか?」
専門役のキャラに相応しい、というか専門役らしい、明るい声で残してくれた。
撮影会の主役であった1700系への思いは忘れて、むしろその専門役との話の方が大きな思い出になってしまった。
能勢電鉄の有名なコンビとなっているこの2人の掛け合いは、現在
・能勢電鉄公式YouTube
で見る事ができる。
ステマになるかもしれないですがリンク貼ります。
↓
と、自分の家族を繋ぎ止めてくれるような。
そして、底抜けに明るいとある社員さんにあったお話でしたとさ。
皆さんも見てみてください。
絶対に笑えるし鉄道に興味関心なくても勉強になるし楽しいです。