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NIRVANAが好き!と言いづらい・・・
皆さんこんにちは、こんばんは(^^)
NIRVANA(ニルヴァーナ)というバンドをご存知でしょうか。恐らくこの記事に目を通してくださった方は、知っている方が多いのではないでしょうか。
もし知らない方は、これを見たことはありませんか?
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近年、この有名なバンドロゴTシャツは若者を中心にファッション界隈でとても人気があり、ヴィンテージ品は高値で取引されています。街でもかなりの頻度で見かけますね。
又は1番のヒット曲「Smells Like Teen Spirit」を聴くと、「ああこのバンドね」となる方も多いかもしれません。
ファッション界隈からの流入、中心人物であるカート・コバーンのカリスマ性や彼が過ごした悲劇的な人生、「Smells like…」など世代を超えて燦然と輝く名曲によって、ニルヴァーナは昨今の若者世代の間でも大人気バンドの地位を確立しています。
かくいう僕も、かなり好きなバンドです。
僕は今21歳で、学生時代に軽音楽部に所属していた経験がありますが、その中でもニルヴァーナが好きという部員は数多くいました。
人気が凄すぎて・・・
ここで本題に入るのですが、絶大な人気を誇るバンドが故、ある弊害が生まれているのです。
それが、「ニルヴァーナが好きと言いづらい」というものです。特に軽音部など、ある程度音楽を嗜好している人達のコミュニティの中で。
人気過ぎるが故、「NIRVANAは定番中の定番だよね」という感じがあるんです。今の若者世代の音楽好きの中で、ニルヴァーナが好きと言うのは、ONE OK ROCKやKing Gnuを好きだと言うようなものなのです。
映画で言うと、好きな映画を聞かれて、バック・トゥ・ザ・フューチャーが好きと答えるような感じでしょうか。
しかし(これは超人気バンドの定めとも言えるかもしれませんが)、ニルヴァーナTシャツを着ている人や、好きという人は沢山いるのですが、よくよく聞いてみると実際のところ、せいぜい「Smells Like…」収録の最も有名なアルバムである「NEVERMIND」くらいしか聴いたことがない、という人が多いのです。(あくまでも僕が今まで所属してきたコミュニティ内での経験に基づく考えですが。)
要するに、「NIRVANAは普通に好きですよ」っていう人はいても、「NIRVANAファン」は殆どいないのです。
何故、「言いづらい」のか
それだからって自分がニルヴァーナを好きだと「言いづらい」と思う必要はないじゃないか、と思う方もいると思います。
それはハイ、その通りです( ;∀;)
でも、どうしても言いづらい、それは何故かというと、僕の中でニルヴァーナは、あくまでも、「オルタナティブな存在」だからです。
ニルヴァーナは元々、当時派手で綺羅びやかな装いをして「パーティー最高!女最高!」みたいな歌詞を歌うハードロック/ヘヴィメタルバンドが席巻していた音楽業界の中では、「アンダーグラウンド」な立場であったパンクシーンを出自とするバンドであり、歌詞の内容も内向的で陰鬱です。
ですが、2ndアルバム「NEVERMIND」のスマッシュヒットにより一気にシーンを塗り替え、「パンクをメインストリームに伸し上げた存在」と評されます。
ですからある意味、「NEVERMIND」をリリースしたその時から、ニルヴァーナというバンドは「メインストリームの大衆バンド」だと言えるかもしれません。
しかし僕のようなアンダーグラウンドなパンク/ハードコア等を愛好する者にとっては、あくまでニルヴァーナはその影響下にある「オルタナティブな」ロックバンドとして聴いているし、そんなところが好きでもあります。
だから「Smells Like…」が、シンガロング・アンセム化している状況への、小さな反抗とでも言うような。そんな感情から、僕は「ニルヴァーナを好きと言いづらい」のです。
あとがき
如何でしたでしょうか。僕は今21歳で、ニルヴァーナなど90年代バンドに対して完全な後追い世代です。ニルヴァーナが実際にデビューしてきた当時のバンドの立場やファンのバンドに対する見方は、僕らの世代とは違うところもあるかもしれません。
当時を生きた方には、是非とも教えていただきたいお話です(◡ ω ◡)
また、フロントマンであるカート・コバーンは、当時の大衆音楽を否定し、自らがその道を辿っていることに気を病み、最終的に自らの手で命を絶った…そう言われていますが、実際の所はどうなのでしょうか?
インタビューの中で、自分達が持つコマーシャリズムを語っている文献もあったり、アンダーグラウンドに固執している人ではなかったようです。
カート・コバーンの指向性や彼が影響を受けた音楽など、深掘りするような回も今後投稿していこうと思っています🤔
何卒、よろしくお願いいたします🙇