【Look back that day 4】
意に添わぬ大学に入学し、何の感慨もないまま卒業式を迎えた。大学については別の機会にLook backしたい、とおもいます。
涙も感激も友情すらないままだが、そのまま家に帰る気分ではないので当時一番仲の良かった奴と飲みに行った。彼と私をつなぐのは酒と女(フェミニストの皆様申し訳ございません。)。
2件目の居酒屋、たしか地下にある結構しょぼい店で飲んでいた時。近くには他の大学の体育会関係が飲み会をしていた。そのそばで珍しく女性(女子大学生)が2名飲んでいた記憶がある。奴(友人)は体育会でかつガタイも良く更には喧嘩っ早い性格で、それ故か隣の体育会の皆様と変な感じで仲良しになっていた。
私はどちらかと言えば文系の根暗なのでその方々には全く興味がなくただひたすら酒を煽り続けていた。だがそこで奇跡というかいわゆる天使が舞い降りたのである。
二人組の女子大学生から話しかけられ気が付けばいわゆる「とてももてている」状況になったのだ。
勿論、自分に自信がある「奴」は面白いはずがない。そのとばっちりは全て体育会関係の皆様に波及し、其のうちの一人は豪快に投げ飛ばされていた・・・。(今考えてもカオスである。)
二人の女子大学生の一人が(より可愛らしい方)が私に電話番号を聞いてきたのである。昔はスマホが無かったのでね。その時、なぜか、多分酔っていたからだと思いたいのだが、私は電話番号を教えずに住所だけを彼女に伝えたのだ。文通でもするしかない。
まさに一往復の文通はした。正直何を書いてよいのか分からず困惑した記憶はある。
もしもあの時、電話番号を教え、デートの約束をしていたら。
身体の関係は出来たかもしれないが、もっと大きな後悔を背負っていたかもしれない。
それ以上に今思い出すのは、あの時投げ飛ばされていた少年はどんな大人になったのだろうか。
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