【Look back at that day11】
【いじめ】は難しい。まあ、この世の中に簡単な問題は無いのだが。
私は正義の味方でも何でもない。良い人でもない。どちらかと言えば下世話で、自己中で まあ、自分で分析しても良い所はそれほどない気がする。ただ、私以外の人でそんなところが好きだと言ってくれる人がいるから未だに生きていられるのだろう。
賢いつもりでいたが、小学生はやはり小学生だ。くだらない、傷つく傷つけるレベルが低すぎる。
友達は少なかった。すみません。 ほとんどいませんでした。
その中で、本当に仲良しの友達 ゴローくんのお話です。
小学校のころから変にイキっていた私は同級生と話が合わなかった。その中でゴロー君はなにか、気持ちよく話を合わしてくれた。そう、唯一話が合った気がしてた。
全ての出来事のきっかけは些細なことであろう。大げさに言えば核戦争もそうだろうし、○○諸島に爆弾が投下されるのもそんな感じかもしれない。
朝から雨が降っていたので当然、学校には傘をさして行った。下校時には雨は上がっていた。それはどうという事ではない。
たまたまゴロー君は機嫌が良かったのだろう。昔話をベースにした歌(替え歌的な)を私に披露してくれた。全く持って健全な内容である。だが、彼は私にスキを見せてしまった。
「○○君、この歌は絶対内緒にしてね。」 何度も言うが全く健全で人に知られたらまずい歌ではなかった。多分、彼の羞恥心なのだろう。
それを聞いた私は、私に、私が? 嗜虐性に火が付いたのかもしれない。それを秘密としてゴロー君をゆすったのだ。「内緒にしてほしかったら教室の傘を取りに行け・・・」
原因があり、結果が有る。いま、文字の情報にしてみると恥ずかしい限りである。でも、これが結局二人を分けてしまった。もしかしたら【親友】に成れたのかもしれない。高校まで一緒にだったが親友にはなれなかった。
あの時、なぜ残酷な気持ちになったのだろう。あの時を経験してから自分はいつでも【クソッたれ】になれることを知った。
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