【Look back at that day 14】

 男性が浮気する、女性が浮気する、どちらも当たり前のことになった。今から10年ほど前は一つしかなかった。というよりその認識しか広がっていなかったようだ。

 自分の妻は、嘘くさいかもしれないが、最高だと思って結婚し未だにそう思っている。一方、浮気の定義は未だに話題になっているがどうなのであろう。私の中では肉体関係がなければ浮気とは呼べないと勝手に認識をしているのであるが。

 別に繕うつもりはないので申し上げれば、そういう意味での浮気はそれなりの回数経験した。(経験したという受動の言い方は宜しくないか。)

 ただ、唯一一度だけ、妻と別れその人と一緒になりたいと真剣に考えたことがある。相手はバー(それほどセクシーな店ではない)のママ。今にして思えば変態の域に近いのだが彼女の写メを待ち受けにしていた。

年齢差は15歳くらいであろうか。美人でスタイルも良く・・・ありきたりか。だが、何といっても話が素晴らしかった。経済の話題から下ネタまで。下世話な話であるがいったいいくら使ったのだろうか。三桁は下るまい。それはどうでも良い。

 それほど好きだった彼女だが、一度として一人の人間として向き合うことがなかった。照れていたのだろう。常に客とママの関係。それでは先には進めないですよね。

 心のどこかでリミッターが作動していたのであろうか。

もしも、あの時、真剣に告白していたら。

 今でも逢いたい。そして真剣に告白してあわよくば。

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