【Look back that day 18】
酒を飲み始めたのは確か17歳だ。
都内どころか国内でも有数の進学校に通っていたのだが、皆様それなりのプレッシャーとストレスに苛まれていたのだろう。不思議なのは酒を飲みまくったのは私たちの代だけで、先輩からも後輩からも酒の話題を聞いたことは無い。
とにかく飲むことより酔うことが目的だった。くだらない話にはいとまがない。
・石○井 公園で酔って大騒ぎをしたために警察に通報。 ・全員がひどい二日酔いで登校したために教室が酒臭くなり教師から嫌味を言われた。 ・女性の友達の家で酔った勢いで号泣。(理由は言えません) ・制服で飲みに行ったは良いものの、皆、酔いすぎて階段を歩いて降りられず一段一段、穴から降りた。
馬鹿すぎてコメントもないが楽しかったのは事実だ。
それから既に30年以上経過した。未だに酒の面では大人にはなっていない。それにしても自身で驚異に感じているのは毎年の血液検査など数値が優秀(らしい)ということだ。我ながら自分の肝臓に感謝している。父親は肝臓がんで他界したが私より酒を飲んでいたのか、それとも・・・。
酒を飲めるおかげで商社では接待が楽だった。今は接待などないらしいが。
それならばLook backする必要などないではないか。
いや、私は健康こそ酒で失わなかったが、貴重な時間【素面の時間】を溝に捨ててしまった。酒を飲まなければ今より偉くなっていたり、大金を稼いでいたり などとは思わない。
【素面の時間】でなければ前に進めないことが多いのだ。今更に気づいたのだが。残りの時間で私はどれだけ前に進めるのだろうか。
あの時、【酒】に出会って、しかも溺れていなければ。(大して人生変わっていないかもね。)
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