【Look back at that day 16】
重い話、深刻な話をしたいわけではない。だが、自死についてである。不快に思われる方はいらっしゃるはずだ。
死とは神秘的で遠くにあるようであるが、実は身近にあるらしい。私は自死の願望がないはずだが一度だけそれを試みた。
浪人時代、もちろん明るいものではないが絶望的でもない。なぜ、そんな衝動が襲ってきたのかはいまだにわからない。
とにかくいろいろなことが面倒になってしまった。だったらということで○○○である。
カーテンレールに紐だったかタオルだったかを巻き付けて・・・。
ご想像の通りです。カーテンレールにわが体重を支えるだけの耐性はないのです。カーテンは壊れ、ばかばかしい様な、まさに虚無感を覚えた気がしている。
自死するほど追い込まれていたわけではないはずだ。やはり生と死は近いのだろうか。結局、そのカーテンレールは部屋を出るまで使い物にならなかった。
もしもあの時、あのカーテンレールが強固なもので実際に自死が完了していたなら。
でも、死は深刻であり、ある意味滑稽化もしれない。壊れたカーテンレールを抱きながら涙ではなく笑いが込み上げてきたのだから。
だから、生きたら良いじゃん。生きてくだらないことをして後悔をして。それでも生き続ければ最後は多分・・・。
お母さん、それほど大好きではないし、無かったかもしませんが今回の手術で死ぬのだけは勘弁してください。私の期待に応えてふてぶてしくこの世から消えてほしいなぁ。
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