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平和への道

1.日本被団協のノーベル平和賞受賞

2024年のノーベル平和賞に日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)が
選ばれた。
以前ICANが選ばれたときとは別のタイミングになったが、ノーベル賞は世界で広く認識された賞であり、日本被団協の活動が世界中の人類に認められたと考えられる。

2.ノーベル賞とは

スウェーデン出身のアルフレッド・ノーベルがダイナマイトの開発で
大金持ちになった。
ダイナマイトは、道路や鉄道を作ったり、鉱物を採掘するために山や岩盤を爆発させるためにとても役に立つもので、比較的安全に扱えるようにできている。
しかし、この技術が戦争のための兵器として扱われるようになり、ノーベルは「死の商人」と呼ばれるようになった。
そのせいなのか、ノーベルは遺言で莫大な遺産を使って、5つの部門について賞を作るように希望していたのだ。
5つの部門とは、物理学賞、化学賞、医学・生理学賞、文学賞そして、平和運動家のベルタ・フォン・ズットナー(Bertha von Suttner)との交流が関係しているとも言われている平和賞である。
ベルタは小説『武器を捨てよ!』を書いている。
ノーベル賞の受賞者へは、賞状、メダルと賞金が授与される。
メダルは金メダルである。
賞金は今は800万スウェーデン・クローナで、2024年10月時点では約1億1400万円である。また、日本では非課税となっている。

3.オバマ大統領の広島訪問

2016年5月27日金曜日にアメリカ大統領であるオバマさんが広島を訪問した。そのとき、オバマさんと握手をして迎えた一人が坪井直さんであり、当時日本被団協の代表委員だった。
また、坪井直さんがおっしゃっていた平和への「Never Give Up!」を
我々は忘れてはいけない。
ちなみに、オバマさんと抱擁していた有名な写真の人は森重昭さんで『原爆で死んだ米兵秘史』を著した歴史研究家でもある。

4.ノーベル平和賞の意義

日本被団協のノーベル平和賞の受賞はひとつの象徴だと思う。
原水爆反対の活動、平和への活動は、日本でも世界でも様々な形で行われている。
その活動に携わっている人々は皆、胸を張っていい。

5.平和への道

我々は未だ、平和への道の途中である。
ジョン・レノンとオノ・ヨーコの有名な曲『イマジン』の出だしは「想像して、天国はないと」という衝撃的なものだった。
天国はあってほしいと私は思うが、おそらく今を生きよう、ということを強調するためのものだったのではないだろうか。
平和への道は複雑に見えるが、このイマジンをよりどころとして伴に歩んでいきたいと思う。
いっしょにあたらしい地球を目指しましょう!!

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