【声劇台本】009「恋愛迷子」

今日は不器用社会人の恋愛ドラマです。
＜配役＞
女（２５）会社員
男（２５）会社員
―――本編―――
女のＭＯ「気がつけば仕事終わりに毎日あなたと待ち合わせ。一緒に飲みに行くのが日に日に待ち遠しくなるなんて思ってもみなかった」

男「好きな人とかいないの？」

女のＭＯ「居酒屋で。あなたの直球な質問に一体何て答えたら正解なんだろう！？」

女「好きな人ができたら一番に報告いたします」

女のMO「あっ！　間違えた！　これじゃあ、あなたは恋愛対象じゃありませんって、線を引いたと思われちゃう！」

男「それじゃあ、その報告、楽しみにしてるよ」

女のMO「あれ！？　逆に線を引かれた！？　それともこれは私に興味ないフリをして、気を引こうとしているというやつですか！？　全然わからない！」

女のN「そうやって、お互いに微妙な距離を保ち探り合いながら、今日も私たちは終電まで飲んで歩いた」

男「明日も仕事だ！」
女「明日も頑張ろう！」
男「おうー！」
女「おうー！」

女のMO「あなたは気づいていないけど、私はあなたが好きなのだ。でも、臆病な私にできるのは『また明日ね！』とおやすみの挨拶を交わすことだけなのでした」

女のMO「一人電車に揺られる帰り道。答えの出ない迷子の私の事をお月様が笑っていました」
―――おわり―――

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