サウナと水風呂のシナジー 温冷浴のすゝめ

こんばんは、Ryoです。前回の記事で触れたサウナの話を今日はしたいと思います。

大学の2年生のときくらいから銭湯に行くことにハマっているのですが、そのときにかならずやるのがサウナと水風呂を行き来する温冷浴というやつです。これが最初はきつかったのですが、慣れてくるとこれをやらずには銭湯を帰れないレベルになります。もはや依存ですね。

この温冷浴にはいくつかのメリットがあります。


① お風呂から上がったあとに汗の引きがよくなるのですぐに体が乾く

② 湯冷めしない

③ ほどよい倦怠感に包まれ、寝付きが良くなる

④ 体のデトックス効果


この温冷浴のカギは血管の拡張と収縮の繰り返しにあります。サウナに入って血管を拡張させ、水風呂に入って血管を収縮させることを繰り返すことで血管がポンプのようになり血流がよくなります。いわゆる血管のマッサージ or ストレッチのようなものですね。

この仕組みがわからないヨ!っていう人に説明すると、暑い場所に長時間いると、体温が上昇しますよね。すると体の恒常性がはたらいて、体温を下げようとします。そのとき、一番効率よく放熱できるのは血液からなのです。それは、血液が温度の伝達にも関わっているからです。血液から放熱するために体表近くに流れる血流の量を多くしようとするので、血管が拡張します。逆に、水風呂に入ると体温が急降下するため、これ以上の急激な体温の低下を防ぐために今度は体表近くの血液量を下げるため、血管が収縮し、放熱を防ぐ、というわけです。


しかし、この温冷浴にはいくつか守らなくてはいけないことがあり、これをないがしろにすると身の危険もあるので十分注意してください。

もっとも大事なのは、サウナから出たあとにいきなり肩まで水風呂につかること。これはヒートショックの原因になります。ヒートショックとは、水風呂に入って急激に血管が収縮することで血圧が急上昇することで心臓発作などを引き起こす恐ろしい症状のことです。これは若者でも起こり得ますし、最悪周りに人がいなければ水風呂で気を失って溺死、なんてこともありえます。

これを防ぐには徐々に体をなれさせることが大事なので、水風呂のそばに必ずある掛水をつかい、四肢から下半身、上半身と順番にかけて水の冷たさに体を慣れさせましょう。この掛水にはサウナで発生した汗を洗い流すというマナー的な側面もあります。必ず行いましょう。

その後はついに水風呂へ体を委ねるときです。最初はとてもきついですが、慣れてくると首までつかれるようになります。すこしすると、水と体の間に薄い膜のようなものができて、あまり冷たさを感じなくなります。サウナ道ではこれを「羽衣」というらしいです。この羽衣は、動いてしまうと破れてしまうほど繊細なものなので、水風呂ではじっとしておきましょう。また、他人が動いたときの振動で膜が破れることもあります。周りの人に迷惑をかけないように水風呂への入退室は静かに行いましょう。

羽衣ができて暖かく感じてはいても、体が冷えていることには変わらないので、1分ほどしたら水風呂からでましょう。すこし休憩したあと、サウナに戻り体を再度温めます。時間配分的には(サウナ5分 + 水風呂1分) × 3セットほどがちょうどいいでしょう。この3セットをこなすと、あたかも筋トレしたあとのような程よい倦怠感に襲われ、とても気持ちがよくなれます。(アブない)

また、水風呂から出た後だと汗腺がしまっているので汗もでにくくなります。銭湯をでるまえにタオルで体を拭いておけばバスタオルもいらなくなるレベルです。汗が出ないので、湯冷めどころか数時間経っても体がポカポカしてとても心地が良いですよ。温冷浴をした日の夜は運動した日のように、体がいい感じに疲れていて、ぐっすり眠れます。睡眠不足の人にもおすすめです。

最期に大事な点をひとつ。サウナにでると急激に汗をかきます。サウナの前後にはかならず水分補給をすることを忘れずに。脱水症状になっては元も子もありませんので。銭湯によっては水飲み場がないこともあるので、ペットボトルの水を買っておくと良いでしょう。

お風呂に出た後、腰に手を当てて天を仰ぎながらビン牛乳を飲み干しているときにはまるで天にも昇るような心地よさに包まれていること間違いなしですヨ!



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