蛍の光(詩)
回転する夢に狙いを定めて
神経の連絡は綿密
ペンと一心
走り出した足、絡みつく蔦は切る
はがいじめの世界の仕組み
だが役に立つ歯車で
何かを表し続けるなら
胸に溜めたヘドロの色で
人のそこへ 指先
肥大化するエゴ 消去法
じゃなく増やす選択肢
一つづつ、少しづつ
塗っていくインク
重ね塗りグラデーション
イミテーションが高く売れる
この街で
俺は街灯のように
暗闇
光が当たるんじゃなく光を当てる
両刃の剣
ならば鞘に入れて腹筋
狂気はありふれている
あとは何を抽出
中毒化したこのカウンセリング
タイミングは自分自身でいい
指図はいらない
愛のあるアドバイスが欲しい
カカシが並ぶ
俺は忍
事の始まりからして
すれ違い
その隙間
グルーヴィなベース
ぎこちないが
命綱
誰にも切らせない
これは歌であり
音であり
言葉であり
そして心であり
魂
蛍の光 窓の雪
使い分けたペルソナの落差で
落ちるならば
1番居心地いい姿のままでいてくれ
説明書は役に立たない
まずは触れてみる
その心
俺は大事なものが多すぎて狂いそう
むしろ狂ってる 分かってる
俺は正気そのもの
今は近付けないその糸
少し高いノートを買い
名前を書き
『今から皆さんに
作文を書いてもらいます』
テーマは自由
ビートは涼しい
夜の闇に鈴が鳴る
昼の空に鳥がなく
追い払う 気配
後ろ姿の女神
見えない3人目
突き詰める
突き抜ける
月に届くように
次とかは無いから
これをやりきるだけ
俺の意志はヘナヘナ
だけどこれがスタミナ
まだら色のビーダマ
六面で発光
14年の冒険
これは絵本それとも
俺自身が小説
口を開けてぼう然
今は辞めて正面
ないがしろにしがちなものほど
実は愛しい
それは俺がおかしいのか
人間がおかしいのか
矢印、くるくる回す風見鶏
無視
畳の上に虫
小学生くらいから俺には
何故か虫が飛んでくる
アニミズム
ヤオヨロズ
ツクモガミ
だが俺はヒューマン、OK
次の詩が浮かびながら
脳のシワが文体になる
苦悩とは何ぞや
生きるとは何ぞや
了
梶本