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推し活うちわを文字の視認性全捨てで自由にデザインするとどうなるか

もうすぐアイドルのライブ(現場)に行きます

文フリ準備期間を経て、私はひとつ慣れたことがある。
デザインすることだ。
念押ししておきたいが、クオリティとか技術レベルについては言及しない。私はただの事務職。デザインに関してはスーパーど素人。
シンプルに、チラシやポスターなど、デザインしなければならない状況への対応に慣れた、精神的ハードルが下がった、ということだ。
CanvaとibisPaintの使い方にも(一応)慣れた。

文フリにかまけてすっかり推し活がおろそかになっていたが、もうあと2週間もすれば、King & Prince福岡公演の参戦日である。
いけない。
このままではいけない。
文フリで培ったデザインへの精神的ハードル爆下がりぶりを、全力で活かし、ライブへの気持ちを高めよう。要は、「推し活うちわ」を全力で作るぞ、という話である。

推し活うちわは視認性命

推し活うちわ。
こういうやつ。

これはなにわ男子のライブに参戦したときのもの。
なにわなら大橋くんが好きです。
ご飯を食べるとき美味しそうだったから好きになりました。
(黄金の定食)

これは、うちわづくり専用のアプリを使い、テンプレートほぼそのままで作成したので、私のセンスや技術は全く関係ないものである。
そもそもこういった、アイドルの現場用のうちわ、特に上のような名前をあしらったものは「私は○○くん推しだよ!」ということを認知してもらうためにある。(だよね?)
アイドルそれぞれにメンバーカラーというものがあり、大橋くんはメンバーカラー緑。そしてなにわ男子はメンバーが7名で、メンバーカラーも青・緑・赤・紫・オレンジ・黄色・ピンクと7色。メンバーからの視認性を考えたら、上のうちわも、本当なら全面緑にしといたほうがいいくらいだと思う。
ゴシック体のような等幅フォントで、彩度の高いメンバーカラーを使い、推しの名前をでっかくあしらう。これが鉄板だ。


King & Prince、うちわの視認性全捨てでもどっちのファンかわかる説

しかし。King & Princeの場合、メンバーは2名。しかも、メンバーカラーは永瀬廉が黒、髙橋海人が黄色と、ゴリンゴリンの視認性爆高グループなのである。なんせ、工事現場や踏切で採用される色の組み合わせだ。
だから、

こんな微妙な色でも、ご本尊こと髙橋海人様に「う~ん、俺のファン、かな?」と認識していただける(視界に入れば)わけだ。
この、推しのメンカラ視認性高すぎ状態を、活かさないわけにはいかない。
というわけで、
「アイドルの現場で使うけど視認性に関しては特に考慮せず、自分が好きなようにデザインするとしたら、どんなうちわになるのか」の検証をしてみたいと思う。
なお、今回も使用ソフトはCanvaとibisPaint。


1)「王と王子」というグループ名にふさわしい高貴さを演出

ベースの色:#FFCD00
フォント:日本語…桔梗A Std、英文…Cinzel Decorative

イメージは、アラブの貴公子が使ううちわ。
髙橋海人ミリしら勢にはぜひ画像検索していただきたいのだが、彼は日本人離れした自称「特濃ソース顔」で、めっちゃアラビアンナイト出てきそうである。その雰囲気と、King & Princeという肩書にふさわしい高貴さを掛け合わせた結果がこちら。夏の現場に向いてそう。
ベースをオレンジ寄りのイエローにして、オリエンタルな雰囲気にしてみた。
英文は「福岡に飛来した美しき王子」…宇宙人じゃん。


2)アルバムリード曲「WOW」を取り入れたアメコミ風

ベースの色:#E3FF00
フォント:ぱんきじ(エフェクトでグリッチ加工)

さあ一気に雰囲気変わりましたよ。
今回のライブツアーはアルバム「Re:ERA」を引っ提げてのものだが、このアルバムのリード曲が「WOW」なので、それを取り入れたデザインにしてみた。WOWならやっぱアメコミだろ、ということで、ネオンカラーとアメコミ的爆発イラストを使い、極限までうるさく仕上げた。視認性という点では最悪だと思う。でもご本尊は結構こういうテイスト好きなんじゃないかと思っている。


3)アルバム最終曲「harajuku」イメージ

ベースの色:#E3FF00
フォント:ドットゴシック12

アルバム最終曲の「harajuku」は…あれ、何て言うの? エレクトロ?系の、ピコピコしたやつ。

この、ドット系の日本語フォントを一度使ってみたかった。
でもなんか、うーん、ダサいな…


4)アルバムコンセプトの宇宙イメージ

ベースの色:#E3FF00(ずっと一緒だな)
フォント:星空みんちょう

アルバム「Re:ERA」が宇宙を舞台にしたコンセプトアルバムなので、宇宙を意識したデザイン。お月様っぽい。そして星空みんちょう、きみはこの日のために生まれてきたのかい? と言いたくなるくらいのハマりっぷり。ちゃんとはしごだかも収録されてて最高。
そう、髙橋海人様は普通の「高」ではなく「はしごだか」なので、微妙にフォントに制約がある。フォントデザイナーの皆様ありがとうございます。
視認性全捨てなので、名前の上にお星さま風のランダムドットをちりばめてみた。だいぶ好き。


5)ヴィクトリア調? なの?

ベースの色:#DFEA04
フォント:日本語…パルレトロン Std、英文…Augustea Open

ヴィクトリアっぽいものを一つは作ってみたかった。最初は、この丸の部分に名前を収められたらと思ったけれど、視認性全捨てといえどそれはちょっと、と思い、完全に背景になってもらう。とはいえ、ぽっかり空いているのも何なので、King & Princeをロゴ風にあしらってみた。
パルレトロン、君も最高や。正直全然現場でも使えるレベルの視認性なのに、ちゃんとデザイン効いてて、こんないいフォントはない。うまく使いこなせているかは…微妙かも。


6)グラフィティっぽくしたくて力及ばず

フォント:Bubble Street

グラフィティ風フォントとペンキでストリートっぽくできないかな~と思ったけれど、私がストリートと無縁の人間なので力及ばずでした。あとキンプリさんいろいろありすぎてあんまり何色も使えないからこういう黄色で色味変える感じにした。


7)写真の上に右上がりの手書き文字載せればいい感じになる①

フォント:からかぜ

メンバーカラーを黄色と言ってきたが、正確には「ひまわりイエロー」である。可愛すぎる。というわけで、ひまわりの写真を使ってみた。
写真を使うなら、右上がり手書き文字を載せとけばなんかいい感じになっちゃうんだよね~、ということで、ずっと使いたかったけど使う場面がなかった「からかぜ」をここぞとばかりにインストールしました。
文フリで推し作家さんが装丁に「からかぜ」使っていらっしゃって、(からかぜっすね! とか言いたいけど、そうですねとしか言えないだろうからやめよ~)って思ってた。ずっと。
うちわに手書き文字とか、視認性全捨てもいいところだ。


8)写真の上に右上がりの手書き文字載せればいい感じになる②

フォント:Santa Catalina

手抜きもいいとこ。フリーの写真素材にいい感じのフォント載せただけ…って、本来うちわってそのくらいの力加減でいいんじゃないですか? 別に誰も8種類作れとか頼んでませんけど? というやつ。
Santa Catalinaは本当にいいフォントで…この子さえ使えばどうにでもなる。一生使い続ける。うちわというフィールドにはまったくそぐわないが、どう見てもひまわりイエローではあるのでOKです!


参考)そうそう、こういうのでいいんだよ

前述の、うちわ専用アプリで作ったもの。オリジナリティは「最髙橋海人」であること…ってこれもお友達の刺身さんの発言なのでオリジナリティ皆無。
でも結局ね…こういうのがいいんですよ。伝統と格式の推し活うちわ。


Canvaで何でもできるな

いちおう、型抜きにibis使いましたけど、ほぼほぼCanvaで作れた。今回あえて使用しなかったが、うちわ用のテンプレートもある。Canvaすごすぎ。フォントいっぱいあるし。
(『からかぜ』『ぱんきじ』『Santa Catalina』『Bubble Street』は外部フォント)

なお、ここに載せた画像を使いたいと思ってくださった海人担の皆様、どうぞお使いくださいまし…現場で見つけたら無言でグータッチを求めます。


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早時期 仮名子*文学フリマ京都9う-21
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