就活〜足音で印象が変わることもある。
我が家の好青年は、そろそろ就職活動の準備に入っているらしい。
就活スーツを某大手スーツ量販店で2着購入。
就活目前の好青年曰く「就活の闇」を感じたとのこと。
大量生産されている紺無地と黒無地のスーツは、間違いなく大勢の学生が購入しており、多少ネクタイの色が違うくらいで、脱個性大量ペアルック。
同じ格好で同じ方向を向いて歩く姿は、20代前半の若者は闇と感じるのかもしれない。
しかし、職場で4年間、中途採用の面接を担当していた私が言えることは、同じ服装をしていても、その人の個性は必ず分かるということ。
中途採用しか面接したことがないので、やや頼りない経験談ではあるけど、中途の
場合、募集している限り随時応募があるので、期間にかかわらず常に面接の機会があった。数は多い。
職場が少し広く、玄関から面接会場までが分かりづらいので、まず私が出向いて30分ほど案内がてら仕事内容の説明などをして、面接会場まで案内する。
私以外のエライ人2〜3名ほどは面接会場にすでに待機しており、私が加わって面接をする、というのが大抵の流れだ。
面接を受ける側は緊張しているかもしれないけど、面接する側も緊張している。
面接によって、きちんと見極めたいという思いがあるし、そのためには適切な質問をしたいと思うからだ。
面接は、良い人を採用したいのであって、落としたいのではない。
初対面で奇抜な人は「大丈夫か・・・?」と思われてしまう。その時点でマイナスからのスタートになるので、背負わなくてもいいリスクを背負わない為に、リクルートスーツで良いと思っている。
私が気になるのは足音。
8割方は普通。
2割くらい、とても気になる足音の人がいる。
ペッタンペッタン、歩き方に無頓着さが出ているなあ、と思ったり、逆にカッカッ!カッカッ!静かな廊下に自分の足音だけがヒステリックに響き渡っているのが気にならない神経なのか?と思ったり、歩幅が狭すぎて異常に小刻みなタッタッタッタッは幼児性を感じるなぁ、と思ったり。
面接の練習をするなら、歩き方の練習もちょいプラスして。
言葉使いは丁寧か、清潔感があるか、向上心があるか、協調性があるか、個人情報の保護など、守るべきことが理解できているか、健康を含め自己管理ができるか、そんなような事を見て判断していたように思う。
最後に何か質問はありますか?と必ず聞くけど、「いいえ、ありません。」と言われるよりは、何か些細なことでも質問してくれると嬉しい。
上手くいく面接は、こちらも好意的になるので話が弾んだなと思われるはず。
ちょっと笑い声が起きるような雰囲気になれば尚良し。
合格通知が届くことでしょう。