【リサーチからビジネスへ】過激自販機論
テレビ番組のリサーチを行っているスコープ株式会社です。
当社が行う「リサーチ」は、物事を徹底的に「ネタ」として捉え、評価し提案する仕事です。
マーケティングリサーチとは異なり、マーケットの需要は全く関係なく「ネタとしてマスコミやYouTuberが興味を持つか、ロケで使われるか?」だけを考えて評価しています。
そのため、「ネタとして需要があるのに、出てくるバリエーションが少ないな」と感じることが時々あります。
最近、特に気になるのが自動販売機です。
需要があるのにバリエーションが少ない自動販売機…
テレビ番組のリサーチ会社は、ロケに適した特殊な自動販売機を探すことが度々あります。
これらの状況は、コロナ(2020年)と冷凍自販機(ど冷えもん)(2021年2月)の普及によって、増えた印象があります。
代表的な特殊自販機の例として、以下が挙げられます
高級食材自販機
ガチャ自販機(1000円を入れて1万円の商品が出る可能性があるなど)
ご当地自販機
レトロ自販機
さらに、自販機の形状は多種多様で、ジュースが入っているような形状のもの以外にも、ロッカー型の自販機も普及しています。
ロッカーのように大きなものが入ることを考えると、今まで以上に様々な商品を自販機に入れることができるはずですが、
意外とバリエーションが少ないのが現状です。
例えば、国内で最高額の自販機は質屋にある1回10万円のものです。
この自動販売機は民放各局が取材し、著名なYouTuberが「〇〇万円使ってみた」企画で利用しています。
広告効果は凄まじいものでしょうが、
これ以上の金額を設定している企業は今のところ見当たりません。
時計やエルメスなどの高級品を扱っている企業は、一台自販機を導入を検討してみてもいいのはないでしょうか。
「ロレックスが当たる高級時計自販機10万円」や「(バーキンが当たる)全部エルメスの100万円自販機」などは、国内でもすぐに実現可能だと思いますし、実際購入する人もいるのではないでしょうか。
過去の事例として
腕時計ブランドが期間限定で腕時計自販機を設置したことがあるようですが、「高級時計が当たる」という要素はありませんでした。
やはりクジの要素がないと大きな話題にはならないのでは?というのがウケる自販機に対する分析です。
海外の事例を日本に持ち込んでもいいかも?
海外ではシンガポールに高級車自販機があり、コロナ禍を乗り越えて2台目の設置が予定されています。
ショールームに「自販機」機能を持たせれば、国内でも運営の可能性はあるでしょうし、注目されることは間違いありません。
テレビ局が取材に来ることは確実ですし、海外に発信すれば外国人からも注目されるでしょう。
自販機を「ネタ」として見ると、可能性は無限に広がると思いませんか?
アパレル業界でも、無人古着屋など相性の良さそうな業態もあるので
ロッカー自販機で「スニーカー自販機」とか「ヴィンテージジーンズ自販機」などを作ると話題になるかもしれません。
これらも「ガチャ要素」を入れたほうがいいと思っていて、「〇〇が当たる」といった方がYOUTUBEでは取り上げられやすいでしょう。
まんだらけなどのおもちゃ企業が「ソフビガチャ」などを作れば、国内外で注目されるでしょうし、
様々な日本カルチャーをもっと自販機で展開していけば、
多少高額でもいずれ海外の人が買ってくる時代になるんじゃないかとも思います。
SDGs+自販機?
SDGsの観点からは、「0円自販機」というアイデアが話題になると思います。
食品ロスを削減するための「無料スーパー」というものもあるので、
自動販売機でフードシェアする「0円自販機」というものも作れるかもしれません。
「0円自販機」というアイディアだけで成立させるのであれば、何かしら企業からの広告を入れることで0円で提供するという考え方もあるかもしれません。
大学生向けのタダコピというサービスでは、コピー用紙の裏側に広告を入れることで大学生のプリント代を0円にするというサービスもあります。
0円というのはとても強いので、新聞やマスコミも食いつくものになると思います。
最後に
ここまで自動販売機に関する様々な見解を述べてきましたが、マスコミがネタとして取り上げる際に最も重要なのは、それを実行する「人の物語」です。自動販売機はきっかけに過ぎず、結局は人や企業、家族の物語が主軸になります。
マスコミに取り上げられるということは、様々なメッセージが伝わるということです。
自分の想いを伝えるためにも、過激な自販機を作ってみるのもいいかもしれません!
ネタ探しの専門家 スコープ株式会社(テレビ企画・リサーチ)
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