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【マンガ感想】あかね噺の作話力とか【31/22年週刊少年ジャンプ】

今週は平均的に面白かったです。
あかね噺が地味だけど作話が上手すぎる話をしています。
他は、ルリドラゴンアオのハコとバトルマンガ以外が豊作でした。

星5個くらいを満点としてざっくり評価。
星1:下手い。
星2:悪くはない。このレベルなら満足。
星3:良い。このレベルなら嬉しい。
星4:非常に上手い。
星5:神。

マッシュル(114話) -★★★

表紙&巻頭カラー。アニメ化でした。
表紙はマッシュルらしい無表情。巻頭カラーは光がオシャ。

甲本一「マッシュル」(「週刊少年ジャンプ」31号、集英社、2022年)4, 5頁。

内容は巻頭らしくない準備&会話パート。
いや、マッシュルに関しては”らしい”とも言えるかも?

甲本一「マッシュル」(「週刊少年ジャンプ」31号、集英社、2022年)61頁。

星2と迷ったけど、このページのコマ割りと構図が格好良すぎたのでプラス1ポインツ。

見せたいものだけをドアップで描き切る構図が上手い。
下からの煽りも単調さを感じないようになっていて良い。


あかね噺(20話)-★★★★★

からし君の落語。
以前作中であかねがやった転失気てんしきをアレンジした落語でした。

読者がみな「あれか」となる上手いチョイスです。
改作落語に興味が湧いてくる魅力あふれる内容でした。

流石に転失気をやった時にはこのネタを想像していたんでしょうね。
なんなら、連載前でも自然です。

そして渾身のオチを披露したからし君が見開きです。

原作 末永裕樹, 作画 馬上鷹将(「週刊少年ジャンプ」31号、集英社、2022年)82頁。

このポップなデザインがハマってます。

この時点で満足だった訳ですが、その後も上手かった。
一生師匠が一度「私は笑えなかった」と下げから入り、最終的には「会場は一番ウケていた」と評価する展開です。
前回の一生師匠の”表の顔”という話が有りました。
ここで一度からし君を上げるためでもあったんですね。
作話がマジで上手い。

そこからからし君の反骨的で野心溢れるセリフに繋がります。

原作 末永裕樹, 作画 馬上鷹将(「週刊少年ジャンプ」31号、集英社、2022年)87頁。

これが、さらにあかねの噺・落語に繋がっていくという。
上手すぎる。

こんなにシームレスに展開されるのは、最近は稲垣先生以来の感覚です。
マジで只者じゃない。

内容はからし君の落語をやり、改作落語聞いてみたい、と思えるものでした。
さらに作話やその構成も良かったです。
神。

次は、ひかるさんらしいです。
順番的には仕方ないけど、あかねが見たい流れですね。
とはいえ、今回は神。


僕のヒーローアカデミア(358話) -★★★★

シーンは死柄木vs爆轟へ。

こっちもエンデヴァーと同じ構図。
「おんなじかよ」とはならずに、「かっちゃん…成長したね」となるから不思議。
単にファンなのかも。

「俺が俺が。」だったかっちゃんが”全員で”死柄木と向かい合う。
なんか、父親気分で応援しちゃいました。

そして、良くない展開が次に待っているような気がして、すごく不安です。
心配です。

コマ割りについて触れると大ゴマは多かったですが、見開きはありませんでした。
展開的にもまあ倒せないんですけど、過度に期待させないような配慮もあるのかな、と思います。


逃げ上手の若君(69話) -★★★

安定の上手さ。
格上の天狗さんを捉えるための大義名分もしっかりしてましたし、若の格好良さも出てました。

松井優征「逃げ上手の若君」(「週刊少年ジャンプ」31号、集英社、2022年)116, 117頁。

圧倒的動きと立体感。
サカモトデイズの鈴木先生の作画とも少し印象が違います。
鈴木先生は3次元なんですよね。骨格とかが偉くリアル。
対する松井先生は混合。キャラクタは2次元より、馬は3次元より。

以前も馬が異常にリアルでおしっこちびったコマがありましたけど、今回も素晴らしい。

決着も国司と因縁のある保科。
ちゃんとしてる。


サカモトデイズ(77話)-★★★

今更ですけど、学園編ということで不良をまとめる爽快感を描きたかったみたいですね。
筋肉質でもない女性の姿で、不良を圧倒するのはテッパンです。
つまりヤンクミってこと。

ただ出てくる不良役の不登校児たちが良い歳した大人なのが、読んでいて痛々しい。
もう少し若めのビジュアルが好みでした。

後半はORDERへ。
南雲は最高に格好良いキャラクタなので、これも待望の描写。


Dr. STONE(特別読切) -★★★

7/10にテレビスペシャルがあるそうです。気になる方はぜひ。

カラーは悪くないけど、Boichi先生っぽくないかも?特に顔。
メカメカしいバイク?はいかにもBoichi先生っぽい。

稲垣理一郎・Boichi「Dr. STONE」(「週刊少年ジャンプ」31号、集英社、2022年)148, 149頁。

これ海の描写ヤバくないです?
素材とか実写の加工ですかね。自分で描いてるとしたらエグイ。
解像度高すぎる。

内容も最高でした。


ウィッチウォッチ(68話)-★★

真桑&嬉野コンビでは無くゲーム回。
たぶん、小出しにしてる。

冒頭のニコが可愛い。

篠原健太「ウィッチウォッチ」(「週刊少年ジャンプ」31号、集英社、2022年)179頁。

この「でへへ~」って感じの笑顔がニコらしくって素晴らしいです。
屈託のない笑顔の似合うキャラクタです。

ゲームで拗ねるモリヒト。

篠原健太「ウィッチウォッチ」(「週刊少年ジャンプ」31号、集英社、2022年)185頁。

この聞こえてるのに、素直になれない感じ。
こういうのぶっ刺さるから辞めてほしいwww

こういう異常に解像度の高い日常描写ありますよね。
私に刺さらないだけで他にもたくさんありそうです。

オチはツッコミ不在でサイコ味がありました。


エイリアンズ・エリア(5話)-★★★

扉絵ははじめくん。
見どころもはじめくんでした。

那波歩才「エイリアンズ・エリア」(「週刊少年ジャンプ」31号、集英社、2022年)234, 235頁。

めっちゃ格好良いやん!

左ページは斜めに割りすぎな感もありますね。
でも、右ページが素晴らしい。
勢いやスピード感があって、絵的なインパクトもあります。
魚眼っぽく歪んでいるのも合っていて良いですね。

少々作画が荒くなってきていますが、はじめくんの格好良さを描くという明確なメッセージが伝わってきました。
スタートダッシュには失敗してしまいましたが、立て直せるか。
今回の粗さが多忙さなら良いんですが、票が取れなかった事に対する心的な要因だとすると心配。


アンデッドアンラック(117話) -★★

センタカラー。零体の風子。

状況説明の時間は無いとばかりに起きた瞬間に事態を把握している風子。
まあ、これは仕方ない。

最後の「運がいいんだね 不死不運アンデッドアンラック」は中々格好良いセリフです。
最近の展開の速さを見ると連載終了までの話数を計算する段階に入っているのでは?思えるスピード感。
でも10話とかじゃ流石にまとめられないように思います。

現状ではループ後はダイジェストになると思われますが、そこで描きたい内容があるから急いでいるのかもしれません。


ルリドラゴン(4話) - ★★★★

かわいい。

眞藤雅興「ルリドラゴン」(「週刊少年ジャンプ」31号、集英社、2022年)265頁。

顔の立体感、瞳の球体感がピカイチです。
篠原先生に通じるところがありますね。

おそらく、既にアニメ化の話が来ているはず。
企画自体はこのタイミングで動いていても不思議じゃないです。
本作が5巻程度まで続かないとアニメ化しないですけど、私がアニメ屋なら絶対に企画にします。

全ページ引用したくなる可愛さです。
そして内容は、陽キャ怖い、スタバ怖い。
でも、仲良くしてみようよ。という話。

おそらくイケイケを自称する中高生以外には共感できる内容です。
共感できるパイの広いネタでした。

前回提示した”多様性”のテーマとの合致する内容です。
前回は、今出して変な風にコケる事を心配しましたけど、今回で少し安心しました。
というのも、こういう中高生(なんなら大人も)が感じていそうな人との距離というテーマだったからです。
そういう汎用性(共感性)の高いテーマで、日常として上手く描けていたと思います。
こういう人と人の距離感を縮めたりする話と”ドラゴンハーフ”のマイノリティを上手く繋げられたら共感性の高さを維持したまま小難しいテーマを出来そうです。

ここまで上手い展開を想定していなかったです。
見くびっていました。

しかし、順位はエイリアンズ・エリアよりも下
マジか?
ちょっと体感と違いすぎて驚きです。


PPPPPP(39話)-★★

白いドレスを着たメロリ。
レース調だけど、下地があるみたい。
服飾には詳しくないです。

メロリの「自分を愛するために弾くの」は説得力がありました。
例によって、原因不明の物ですが。

ラッキーの表情については今回明確に分かりました。
先週までがコレ。

マポロ3号「PPPPPP」(「週刊少年ジャンプ」30号、集英社、2022年)389頁。

今週がコレです。

マポロ3号「PPPPPP」(「週刊少年ジャンプ」31号、集英社、2022年)316頁。

おそらくそういうこと。

自分を殺したラッキーはお客さんのために弾くそうです。
元々「自分が弾きたいから弾く」を出発点にしていたので、成長と言って差し支えなさそうです。
ルリドラゴンと同様に前回の内容から少し心配していましたが、ちゃんとまとめてきました。

ラッキーの我がままで未熟な部分をそのまま肯定する内容も悪くはありません。
でも描き方が難しいんですよね。
なので読者の共感を得られにくかったと思います。
なので、その部分を”成長”として変更したのは英断だと思いました。


アオのハコ(59話) -★★★★

センターカラー。背景はやはり写真?
そのホームに立つ雛。
以前のカラーが千夏先輩がホームに立つヤツだったので、それの雛バージョン見たいです。時間が空きましたけど、雛推しが報われるカラー。

本編は先に夢と明示した夢オチでした。
その夢は雛とキスをしそうになるという。

少年マンガらしいウブな大喜が良かったです。
そして、キス話をちゃんと擦ってくれて良かったです。
現実では踏み込めない部分を、夢と明示してやる事で読者を落胆させないように上手くやってます。

そして、いつの間にか雛の事ばっかり考えてますね。
次回、雛のターンでしょうか。期待。


夜桜さんちの大作戦(136話) -★★

説明回。3日だ。

前回からの新キャラ2名が良かったので星2。


僕とロボコ(95話)-★★

不死急で遊ぶ。
ハンターハンターとサカモトデイズ。

銃弾を歯で止めるのはウボォーギンですね。
その後、ロボコは銃弾を吹いてます。
原作ではマフィアの銃弾を止めました。
さらに陰獣・蛭の頭蓋骨を吹いて同・病犬を打ち抜いてます。銃弾とは別のシーンでした。
GIまでのハンタが一番好き。今でも大体覚えてます。

最後の空中戦はドラゴンボールですかね?
どのシーンかは思い出せませんでした。


すごいスマホ(9話)-★★★

無限権限という作話上の説明。

スロットをやってるやつがどうして所有者なのかはイマイチ分かりませんでしたけど、そこはこの際どうでも良いです。
高校生が持ったという事であれば、大抵の事には納得できます。

大きな流れとして、Qが瀬尾水へ引き渡しを狙い、全一郎がそれを読んでいるのは普通に上手でした。


高校生家族(92話)-★

委員長ラブコメ回。
しかし隣には光太郎の父親。

ラブコメをやるには作画が不安でした。
シチュエーションが私に刺さらなかったのもあるかも。


サウナデカ(読切) -★★

ジャンプ・ショート・フロンティア読切15ページ。

ととのう。

構図が良かったです。コマ割りも斜めにしたりすると良さそう。もしかしたら賀来先生の系譜の方かもしれません。


ドロンドロロン(29話) -★★★

前回東堂さんっぽいアツい漢をキャラ立てした北さん。
ハンゾウの連れてきた場面に遭遇して早速バトル。

これが直ちにハンゾウ戦になるとは思いませんが、紹介から顔見せまでに時間を置かなかったのは好印象。
今回は感情の反復横跳びも無くて良かったです。

しかし、未知のキャラ同士が戦っているのは強さが分かりにくくてもったいなかったようにも感じます。
そんなこと言っていられる順位ではありませんが。
超ひいき目の星3。


地球の子(19話) -★

結局佐和田君は死なないらしい。
まだ、分からん。

でも上位存在と相対して、生き返らないという事も無いでしょう。
この佐和田君は死んだ→いや生きていた
みたいなひっくり返し展開が多すぎて難しい。


目次コメント

・あかね噺(末永先生)

トップガン・マーヴェリック。アメリカの大作映画を観たという多幸感がすごい。

なるほど?参考にします。
トップガンは見に行く予定が無いので、prime入りを待つ事にはなりそうです。バズ・ライトイヤーは行く予定です。

さいごに

今週は全体的に面白かったです。
上でも触れましたが、ルリドラゴンが以外にもいきなり中位でした。
そんなことある!?

ドロンドロロンも外しましたし、もう時代を感じる能力は無いのかも知れません。いや、一応アヤシモンよりは続いてはいますか。
次もワンチャンスあります。

ルリドラゴンについては最高に可愛いものの案外票に繋がっていないとかあるんでしょうかね?
最低でも1年くらいは行けると思ってるんですけど、やばいのかな。
なんならミタマセキュ霊ティなんて1年続くとは開始時は思いもしなかったですからね。

ハゼレナがぶっ壊れてからは本当に面白かったです。
白玉が出るまでは特に良かった。

ミタマ好きなんですけど、あれが1年続くならこれだって。という所感。
とは言えタイミングも重要なので一重には語れる内容では無いでしょうね。

とにかく、続いて欲しい方はアンケに入れるしかないですね。


話は変わりますが、コミックスで購入しているマンガの記事もたまには書きたいと思います。

購入しているものを全ては到底不可能なので、適当にピックアップしようかな。

今週も最後まで読んで頂きありがとうございました!
部屋の中でも熱中症になるので気を付けて下さいね。


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