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葬送のフリーレン9, 10, 11巻

買い忘れていたので一気読みしました。面白かったので感想を書きます。
褒め称える記事では無いので、苦手は方はブラウザバックしてください。

あらすじ

金に換えるぞ。
すごいぞ。つよいぞ。
金ではないぞ。

かんそう

存外面白かったです。というのも9巻途中で離脱して読んでいませんでした。そこまでの感覚を思い出したので、買ったもののあんまり期待していなかったのです。

読んでみると深そうな雰囲気もあり、面白かったです。あと1話読めばという奇跡のタイミングで離脱していたんですね。

人を理解したい魔族を丁寧に描いた良いエピソードでした。
そして丁寧に描いたからこそ、理解や共存は絶対に存在しないのがエモくなっていました。

この物語ではデンケンが一番好きなのでとても良いエピソードで満足です。
おじいちゃんの命の戦いも故郷のエピソードも良かったです。

バトルについても少し触れます。
面白かったです。特に最後の決め方が良かったです。少年誌であれば主人公が叫びながら大魔法を打って決着しそうなものです。
しかし、フリーレンの世界では命がかかっていても叫ぶような人間は居ませんし、全員淡々と目の前の状況に対処する感じです。
今回の決着も、主人公が戦っているところにフェルンが横やりを入れて終わりました。とてもフリーレンらしさのあるエンドでした。
動きとか構図は触れません。

ゾルトラークを強い設定にしたのだけ微妙な気もしますが、誤差でしょうか。
派手な魔法より強い設定なので、ドッカンバトルが出来なくなりますね。まあそういうマンガじゃないので。

最後まで読んで頂きありがとうございました。



蛇足

魔族を徹底的に分かり合えない存在にしました。これは原作の山田先生の選択と想像しますが、結構思い切りましたね。
ちょっと理解できる余地を残しておいても良かったですよね。さらに5倍くらいエモくなったと思います。一時のエモさよりも物語の根本の設定を大切にしました。加えて、フリーレンの無機質で人臭くない雰囲気を大切にしたんだと思います。決して人の心が無い訳では無いんですが、共感性が低いキャラクタですよね。魔族に共存できる余地が残ってしまうとそこと相性が良く無いです。

ただこれからも魔族とはエモい話が出来ないのかと思うと残念ですね。まあ設定を帳消しに出来る魔族が出ればいいだけなので、そのうち出そうです。

あと本当に蛇足なんですが、表情がもうちょっとなんとかなればなぁとは思ってしまいました。口も目もマンガ記号として感情を伝える事が出来ていないんですよね。先生の絵柄を押しつけることは出来ているんですけど、本当にどんな気持ちなのか分かりずらいです。もしかしたら私の認識能力に問題があるのかもしれません。
感傷に浸れる良いエピソードがあってもこれではもったいないのが本音です。とはいえ11巻も読めば先生が描きたい表情が分かってきました。それを汲み取れるようになってきたので実際にはあんまり不自由してないです。
ただ顔が描いて無くても同じエモさが感じられるんですよ。小説ではなくマンガを読んでいるのでただただもったいないです。

さいごに

大人気でみんなが絶賛しているマンガなのに、天邪鬼な事を書いてしまいました。
気分を悪くした方が居ましたら申し訳ないです。
貴方の好きを否定したわけでは無いのであしからず。
また、このコンビでなければこの大ヒットは無かったでしょうから先生方も尊敬しています。

さて、来週からアニメが公開されますね。
そちらも楽しみです。声優さんの感情溢れるフリーレンがどうなるでしょうかね。1話は金曜ロードショーらしいので覚えておきましょう。


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