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Amazonのふるさと納税開始、年末の「あと1回」で試してみようか

最近Amazonのアプリを開くとふるさと納税の告知が大きく出ている。参入すると話題になったのが半年前ぐらいだろうか。それが実際に始まったようだ。

Amazonのサイトより引用

どんなものを扱っているのだろうと内容を見て、「最短翌日でお届け」という表示に驚いた。ふるさと納税は、数週間先とかいつ来るかはっきりしないものをのんびり待つものだと思っていたからだ。

ビールやティッシュペーパーなどだけでなく、焼き肉用の肉とか、イクラ、カツオのたたきなどの海鮮品もある。冷凍品をAmazonの倉庫にストックしているということだろうか。

自治体を経由しての発送だと、翌日配達はなかなか難しいはずだ。スピード発送が強みになることを見越して、仕組みを設計しているのだろう。今はまだ取り扱う自治体の数が限られているが、巨大な資本や配送網を武器として、今後どんどん拡大していくのかもしれない。

ふるさと納税と言えば、日経新聞がウェブサイトで自治体ごとの「実質収支マップ」というものを公開している。寄付の流入・流出に加え、調達などの経費や、国の地方交付税による補填も考慮に入れたもの、とのことだ。これがなかなか興味深い。

東京23区や横浜のような大都市圏は、ふるさと納税による税の流出に悩まされているとよく聞く。例えば杉並区はこんな感じだ。

日経新聞「実質収支全国マップ」より引用


なるほど。マイナス幅が年々大きくなっている。自治体の立場からすると危機感を抱くところだろう。

一方、京都市のように、以前は収支がマイナスだったものがある年から急にプラスになっているところもある。

日経新聞「実質収支全国マップ」より引用

「これはまずいぞ」と、ある時点でふるさと納税の寄付獲得に力を入れ始めたのだろうか。京都のブランド力があればこその、見事な黒字化だ。

2023年度のふるさと納税受け入れ額が日本一となった宮崎県都城市。実質収支も100億円近いプラスになっている。

日経新聞「実質収支全国マップ」より引用

さて、Amazonのふるさと納税だ。ページ上で「残り何個」と表示が出るのはありがたい。一方、サムネイルのページでどの自治体の返礼品なのかがわからないものが多い。

出品する自治体は、名称の付け方に注意して、しっかり自分の街の名前を入れた方がいいと思う。あるいは、サムネイルの写真に自治体名を入れるか。寄付金を募るだけでなく、Amazonのサイトへの掲載を通じて多少でも街の知名度を上げようという意識を持つと、このあたりのことが自然とできるようになる気がする。

例えば冬の味覚ホタテを検索した場合。
網走市は名称に市の名前を入れている。

Amazonの画面を引用

こちらはどこの自治体か、詳細画面に入らないとわからない。

Amazonの画面を引用

気にしない人はしないだろうが、私のように品物だけじゃなく自治体も考えて寄付先を決める者には、一覧画面で自治体名がわかるところを優先して選びたくなる。

我が家では、年末にもう一回ふるさと納税をしようかと話していた。Amazonは寄付金の支払い方法も進めやすそうなので、年内に試してみようかと考えている。

私が寄付をするのは、大都市ではない。単純に返礼率が高いものから選ぶわけでもない。自分が住んだり訪れたりして良い印象を持っている「好きな街」、行ってみたい・住んでみたいと思っている街、明確な理由があってもなくても「気になる街」。そんな場所と返礼品を組み合わせて探す。

Amazonのふるさと納税ページだと、例えばこんなものがいいなと思う。私がここに書くことで、もしかしたらその自治体の応援になるかもしれない。そんな気持ちもちょっと込めて紹介する。

青森県板柳町のりんご
冬、りんごがたくさん家にあると、それだけで豊かな気持ちになる。

高知県黒潮町 カツオのたたき
以前高知で食べた本場のカツオのたたきは驚くほどおいしかった。この返礼品は、ワラの風味を効かせた、というところが気になる。

北海道利尻富士町(利尻島)のウニ
ウニは大好きだけど、高級品で普段はなかなか買えない。発送は来年7月だからしばらく先。

和歌山県かつらぎ町のあんぽ柿
冬といえば干し柿。食感と程よい甘味がたまらない。

島根県奥出雲街の仁田米コシヒカリ
1年ぐらい前に仁田米をいただく機会があった。炊いたお米が本当においしかった。

私がふるさと納税の返礼品でいただくのは、たいてい食べ物だ。ふるさと納税にはいろいろな意見もあるようだが、私にとっては、日本各地の好きな街や気になる街に思いを馳せ、食の豊かさを味わわせてもらう制度がふるさと納税である。









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