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中小企業診断士 2次筆記試験の結果は
昨日、中小企業診断士2次筆記試験の結果が発表された。10月末に試験が行われてから2ヶ月半。ついに。
試験や申請で、結果が出るまでこれだけ時間がかかるのは、ほかにあまり思い浮かばない。私が体験したものでは、申し込みから発表まで半年かかるアメリカのグリーンカードぐらいか。そちらは完全に運まかせだから、もし当たればラッキーというぐらいの感覚だ。
中小企業診断士の2次筆記試験は、以前は12月中に結果が発表されていたらしい。受験者数が増え、採点に時間がかかるようになったんだとか。模範解答も公開されない記述式の試験だから、点数をつけるのは大変だろうなと推測はできる。
筆記試験を終えてからしばらくは、最初の科目(組織・人事 )で時間配分が上手くいかなかったとか、計算メインの最終科目(財務・会計)で単純ミスを多発していたとか、苦手意識のあった3科目め(生産・技術)はそこそこ解答を書けたかも、とか色々と頭をよぎる思いがあった。
でも、2ヶ月半も経つと具体的な記憶が薄れてくる。そもそも模範解答も採点基準もわからないまま「ふぞろい」などの対策書だけを手掛かりに準備をしてきた試験だ。だんだん、「合格しているかどうか、何ともわからないな」とある種の達観に似た心境に近づきながら発表の日を迎えることになった。
などと言っても、私の「達観」などあくまで表面的なものである。発表のページを開くときにはドキドキして仕方なかった。
発表画面では、合格者の受験番号が一覧表示される。そこに自分の番号があるかどうかを確認していくのは、はるか昔の大学受験のときのようだ。
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1次試験のとき、私は自分の受験番号を誤って記憶していて、「自己採点では合格しているはずなのに番号がない?」(マークシート方式の1次は自己採点できる)と一瞬ドキリとした。今回はそうならないよう、スマホで2次の受験票を写真に写しておいた。
だんだん私の受験番号に近づいてきた。自分の番号は、あるのか、ないのか。
あった。
スマホの受験票写真を開いて自分の受験番号を改めて確認し、もう一度結果発表画面を見た。
見間違いではない。
2次筆記試験に、合格した。
嬉しさの実感は、きょう書留で届いた通知を見たときに湧いてきた。
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「効率」とか「サクサク」といったこととはまるで無縁に、もろくて極薄の知識を1枚ずつ積み重ねていくような自分の学び方で、ここまで来ることができた。それが、嬉しい。
でも、試験が終わったわけではない。今月下旬に行われる面接による「口述試験」が残っている。
この試験は合格率が高いとはいえ、どんな準備をすればいいんだ?というところから出発することになる。
あと10日、最後まで突破できるよう進んでいく。