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中小企業診断士、明日はいよいよ口述試験。対策は
明日は、中小企業診断士の2次口述試験。これを突破すれば合格という最終関門だ。
口述試験は大半の人が合格する。
それなら、安心じゃないか。
私も10日前はそう思っていた。
しかし、対策を始めてみると全然違った。当日はリアル会場で試験官から質問が発せられ、その場で回答しなければならない。対面、口頭、即答。これがかなり難しい。
頭の回転が速い人、どんな状況でもしゃべりに自信がある人は、口述試験の対策はほぼ不要かもしれない。でも私は言われたことを頭に落とし込み、考えをまとめてから答えるタイプだ。そういう者にとって、口述試験でスラスラと答えるのはかなりのハードルである。
私が行うべきことは、滑らかな回答でなくてもいいからとにかく言葉を紡ぎ出すこと。どんな質問が投げ込まれても呆然とせずに何とか打ち返すことだ。
口述試験は、TACなどのスクールがウェブサイトで想定問答集を無料公開している。それを自分で読むことである程度の対策はできる。しかし、それだけでは心もとない。それで、もう一歩踏み込んだ準備をすることにした。
1年前に中小企業診断士試験に受かった方たちが、模擬面接を開催してくださる会がある。試験官はボランティア。受験生は無料で参加できる。本当にありがたい。ここで面接のシミュレーションをさせていただいた。
模擬面接で、私は自分の出来なさを痛感して「これはまずい」と思った。同時に、同じぐらい強く感じたのが「中小企業診断士の人たちって雰囲気が温かくていいな」ということだ。
ボランティアで後輩候補を手助けしようという方たちだから、私から見て温かさを感じるのは当たり前かもしれない。でも、どこかで「中小企業診断士は独占業務がない分、同業者同士で仕事の奪い合いになることが少なく横のつながりが強い」と読んだことがある。そうしたことも関係しているのかもしれない。
私は同じ士業の中でパチパチと対抗意識を燃やすより、互いに協力できるところは助け合っていこうという雰囲気がいいなと思う。ビジネスをする上では甘い考えかもしれない。しかし、模擬面接の会ではそんな空気の一端を感じることができた。そして自分も中小企業診断士としてその中に加わりたいという思いを強くした。
明日は、どうにか口述試験に答え切る。