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中小企業診断士 実務補習を前に感じるプレッシャー

1年勉強を続けて合格した中小企業診断士。7科目あった1次試験も、手首の腱鞘炎に悩まされた2次筆記試験も、対面の緊張感を味わった口述試験も、何とか乗り越えてきた。

試験が全て終わった今、安心感と前向きな気分が続いていてもおかしくない。それなのに、試験のための勉強をしていた時よりも追い込まれた気持ちになっている。「実務補習」と呼ばれる、資格登録に必要な講習が明後日から始まるからだ。

実務補習は必須ではなく、他の形で資格の登録要件を満たすこともできる。しかし、中小企業診断士の協会が主催するのは実務補習のみ。私が過去の試験合格者に聞いた範囲では、一度は実務補習を受けたという人が多い。

内容は、診断士試験に合格したメンバー5 , 6人が1つのチームとなり、実際に企業の経営者にヒアリングしたり経営分析を行ったりして改善提案をする、というものだ。今回から日程の長さが変わり、8日間と15日間のコースがある。

ベテランの診断士が指導員としてついてくれるので、「診断士のひよっこ」だけですべてを行う訳ではない。とはいえ、指導員が先生役として教えるというものでもなく、あくまでメンバー主体で悩みながら進めていくものらしい。

受講者がお金を払って参加する研鑽の場ではあっても、これまでの学びを実践で使うことができる。楽しみではある。でも、これまでにないプレッシャーも感じている。それは、問題用紙に書かれた架空の想定ではなく実際の企業がクライアントとして存在するから。そして、その企業や業界のことを調べたり質問したいことを考えたりするうちに、自分の未熟さを痛感しているからだ。

本気でビジネスをしている経営者に、私はどんな価値を提供できるのか。「こうした方がいいです」などと自信を持って提案できるのか。

これまでの試験の勉強でも散々苦戦してきたが、それは言ってみれば、いい結果が出ても出なくても、影響範囲は主として自分に限られるものだった。しかしこれからは、実際のビジネスの現場を相手にしていかなければならない。そのための演習がまさに実務補習なのだが、自分で学びを進めていけばよかったこれまでとフェーズがガラリと変わったことに戸惑っている。

さらに、私が参加する実務補習については相当イレギュラーなことが起きている。この点については、それ以上は書かない。

ということで、実務補習を前に追い込まれた気持ちを抱きつつ、どうやって乗り切っていこうかと必死で思案している。

本当は来月ひとつ資格試験を申し込んでいたのだが、そちらの準備は完全にストップ。安くはない受験料を無駄にすることになるだろう。ごく限られた自分のキャパシティを見誤ったツケと考えるしかない。

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