見出し画像

子ども向けに入手した「大学の学科図鑑」を思わず読み込んでしまった

子どもの進路選択の参考になればと手に入れた「大学の学科図鑑」。この種の本は、以前は何の面白味もないものしかなかったけど、これはアニメ風のキャラクターを登場させたりして読みやすくしている。

ただ、うちの子はアニメに全く興味がないことが盲点だった。本棚の目立つところに置いても、ほとんど手にとってくれない。

作戦失敗。

仕方ないので、自分で読んでみることにした。前にもあったな、このパターン。

なぜこの学科にこのキャラクターなんだと疑問に思うところもあったが、そこは深入りしない。パラパラと見ていくうちに、「もし私が今高校生でこれから受験するとしたら、どの学科がいいだろう」なんて考え始めていた。

いま共通テストや大学個別の試験を受けたら、英語以外は壊滅的な点しか取れないことはわかっている。とりあえず現在の学力とか、自分の向き不向きなどは全く考えず、「その学問が面白そうか」「卒業後の将来性はありそうか」という視点で考えてみることにした。後者については、学生時代より今の方が多少経験による積み重ねを生かせるかもしれない。

ということで私が興味を覚えた学科はこちら。実際にその方面を学ぶことで将来の仕事に繋がりやすいのかという「深掘り」はしていない。でも真面目に本を読み考えた結果だ。

スペイン語学科
活用できる地理的範囲が広い。スペインだけでなく中南米、さらにアメリカのカリフォルニアなど。食べ物が美味しそうな場所ばかりで、さらにあまり英語が通じないことも多そう。商社とかメーカーで、海外駐在のスペシャリストを目指せる可能性もある気がする。

地学科
地味なイメージも(個人的には)あるが、日本のみならず地球各地の岩とか土とかを研究対象にすれば、アラスカやモンゴルなど、途方もないスケールの場所に研究費を使っていくことができそう。もちろんそういう研究は肉体的にも精神的にも大変なんだろうが、楽しそうだ。ただ、この本には「地学の知識を生かした就職は狭き門」「研究者ルートもやはり競争率は高い」と書いてあった。

私の勝手なイメージでは、「恐竜学部」も地学部と少し重なる部分がありそうな気がする。行く場所とか。福井県立大学で2025年4月に国内初の恐竜学部開設予定。心動かされたなら、詳しい情報を見てみるとよいかも。

農学科、園芸学科
シンプルに、農業のことをしっかり学んでみたいと最近よく思うから。万一、この先さらに円安が進んで日本全体の富が干からびていくようなことが起きたりすると、野菜を育てたり山菜を見つけたり魚を釣ったりという手腕はものすごく価値が上がるかもしれない。そんなことまで想定しての選択でもある。ただ、家業が農業でない者が大学で農学を学んだからどこでも農家になれる、なんて甘いことはないだろう。

獣医学科
この先、人口は減っていくがペットの数は増えていくのではないかと感じる。独り身の人や子どもが巣立った後の夫婦とかが、家族のようにペットを迎えて大事にするという形で。だとしたら、犬猫クリニックみたいなところは引き続き需要があるんじゃないだろうか。雇われ人でなく、自分で開業して経営していけるというのも魅力的。ひとつ心配なのは、将来的に生き物のペットが、AIを搭載して見た目も可愛いロボットに置き換えられていったりしないか、ということだろうか。世話も不要で厄介をかけず死ぬこともない「ロボットペット」は、すぐにではなくとも中長期的に普及していく可能性はありそうだ。

デザイン学科
プロダクトデザイン、背面や空間のデザイン、CGなど、学べる分野がクリエイティブで面白そう。個人的に、芸術系の学科では絵画とか彫刻とかで独立アーティストを目指すよりも身の回りで日常的に見たり使ったりするもののデザインができたら楽しいだろうなと思う。

以上。
これだけ考えたことを自分の頭にだけ留めておくのがもったいなくて、子どもに話してみた。でもすべてその場で却下されてしまった。他に行きたい学科があるらしい。

まあいつの日か、「親がなんか変なこと言ってたな」と心に浮かんでくることもあるかもしれない。それでよしとしよう。






いいなと思ったら応援しよう!