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アニメに無関心な妻が急に「SPYxFAMILY」にハマった理由を勝手に考える

普段マンガにもアニメにも全く関心を示さない妻が、年末に録画していた「SPYxFAMILY」の集中再放送を見て突然大ファンになった。

マンガやアニメは私も疎いのだが「SPYxFAMILY」の名前と大人気だということだけは知っていた。小学生の子どもが楽しめるだろうかと思って録画したのを正月休みに見始めたら、妻の方が夢中になっていた。

なぜ妻が嬉々として見ているのかを勝手に考えてみると、思わずクスッと笑ってしまう可笑しさが随所に織り込まれていることと、主人公一家の子ども・アーニャの可愛らしさが鍵なんだろうなと思う。

夫は優秀なスパイ、妻は凄腕の殺し屋、娘は人の心を読む能力を持った孤児で、一家は偽装家族。夫と妻は互いの真の姿を知らず、娘のアーニャだけが知っている。怪しさ満点の設定が、いろんな場面で絶妙に生かされている。たしかに面白い。

さらに、登場人物が血みどろになって戦ったりする場面が普段は出てこない(たまに、妻の「お仕事」場面として出てくるが)というのも大きいはずだ。今も昔も、広い意味での格闘マンガ(アニメ)は子どもに大人気だ。「鬼滅」とかに妻が眉をひそめる気持ちもわかるが、子どものころ親に嫌な顔をされながら「キン肉マン」や「北斗の拳」を楽しんでいた私としては、「鬼滅」やほかの格闘系マンガ・アニメが見たくなる子どもの気持ちもわかる。

「SPYxFAMILY」は、親も嫌な顔をしなくてすむし子どももスパイとか殺し屋とか超能力といった非日常のワクワクを楽しめる。それをユーモラスに包み込むというバランスがちょうど良く取れているのだろう。

以上が、マンガにもアニメにも映画にも全く詳しくなく、世間で「SPYxFAMILY」やその映画版がどのように評価されているかも知らない私の見立てである。

最近、録画を全部見終わった妻の提案で急きょ映画版を見に行くことになった。子どもはもちろん大喜び。ちょうどキャンペーン期間だったらしく、限定シールをもらった。

映画館で驚いたのが、家族連れに混じって60代ぐらいに見える人が夫婦や一人で見にきていたことだ。孫との話題にするのか、それとは関係なく「SPYxFAMILY」が好きなのか。

そこはわからないが、親世代に留まらずシニア世代まで魅了しているのであれば、この作品は映画としてもかなりロングランでヒットを続けていくのではないかと感じた。

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