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いよいよ本番の中小企業診断士2次試験 当日の戦略は「フルマラソン」で行く

中小企業診断士2次試験が日曜に行われる。開始まであと1日半だ。準備が十分とはとても言えない中、いよいよ本番を迎える。

試験は1日で4教科行われる。それを、フルマラソンになぞらえて「走り切る」つもりだ。

私は、速さとは全く無縁だがほぼ毎年フルマラソンを走る市民ランナーだ。4教科という科目は、10キロごと限りとしながら走るフルマラソンに例えると、体感として自分にはわかりやすい。

もちろん、中小企業診断士試験の場合は科目ごとに休憩時間があるし昼食もしっかり食べられる。基本は歩かず止まらず走り続け、補給食も走りながらというフルマラソンとは違う点も多い。だが、相当ハードな1日を、ペース配分を考えながら全力で乗り切るという意味で、似ている面もあるはずだ。

まずは最初の10キロ(最初の科目)。ここは何より、ペース作りが大切だ。スタート直後は周囲にランナーが密集していて思うように走れない。しかし焦ってはいけない。10分もすれば適度にバラけて走りやすくなる。試験でも、問題冊子を読んで最初から焦ったり、いきなり最大速度で飛ばそうとしたりせず、これまでに組み上げてきた自分のペースで進むことに集中する。

20キロ、30キロまで(2、3番目の科目)は、適宜、自分のペースと調子の具合を確認しながら、無駄のない走りとエネルギー補給をしていく。途中で何かおかしいなと感じたら、ズレが大きくなる前にこまめに補正する。

大事なのは、解答の切り口が思い浮かばない場合でも、「こうなったら一か八かでオリジナル解答だっ!」みたいに変な方向へ突っ込まないことだろう。これはフルマラソンでは、突然コースを外れて別の方に走っていったり、まだ中盤なのに何故か無謀な全力ダッシュを始めたりするようなものだ。マラソンでフィニッシュタイムを縮める効果がないのと同じで、試験の得点アップにはつながらないだろう。

2次試験では、3科目めが昼食後になる。眠気防止策を考えておいたほうが良いかもしれない。寝不足でなくとも、食後は脳に血流が行きづらくなる。

そして最後の第4科目。ここまでを10キロ単位で区切っているから、最後は残り12.195キロと長くなる。これが曲者だ。

フルマラソンは30キロからしんどくなり、35キロ以降は本当につらくなるとよく言われる。私も毎回感じていることだ。40キロからはもう必死で前に進む感じだ。マラソンでエネルギー源となる体内のグリコーゲンは、溜めておける量に限りがあり、30キロぐらい走ると枯渇してしまうらしい。だから、どうしても終盤は疲労の極致へ追い込まれていく。

2次試験の第4科目は、ラスボスとも称される財務・会計だ。私も逃げたくなるぐらい苦手としている。まさに、フルマラソンの30キロ以降の苦しみと同じような気分になることが予想される。ここを、どう乗り切るか。

身も蓋もないが、「こうすれば上手く切り抜けられる」みたいな解決法は存在しない。フルマラソンは自分で前に進まなければゴールできないし、試験は自分で解かなければ得点できない。ただ、フルマラソンに例えて臨むことで、苦しむであろうことも含めて覚悟ができる気がする。とにかくイージーミスを防ぐことを心掛けたい。

あと、全体を通して考えられるのは、補給をどうするかというところだろう。フルマラソンでは、自分で持って走る補給食はどうするか、途中のエイドで何をどれぐらい口にするかも重要な戦略だ。2次試験でも、休憩時間に何を食べるか、試験中も飲めるペットボトルの飲料を何にするかを考えておくことにした。特に財務・会計に向けては、私がフルマラソン終盤に「これがあると嬉しい!」と思うものを用意するつもりだ。

当日、どんな問題が出題され、どこまで私が対応できるのかはわからない。思うように準備できていないことは嫌になるほど自覚しつつ、それでも目標は4教科とも合格ラインの60点以上とする。または、2教科で60点台後半を取り、全体でどうにか240点以上までたどり着くことを目指す。フルマラソンに臨む心意気で、できる限りのことを行い、最後まで全力で走り切る。


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