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子どものトビタテ高校留学 1ヶ月、総額幾らかかったか・節約法は?親の視点で考える
文部科学省が民間と協力して日本の若者(高校生・大学生)の海外留学を支援する「トビタテ!」。給付型の奨学金という素晴らしい制度だ。
私の子どもはトビタテで1ヶ月、高校留学した。留学テーマの設定、応募書類の準備、現地での受入機関など、大変だったが親としても楽しんで子どものサポートをした。「定期試験の範囲になってるここがわからないから教えて」みたいな関わり方よりも、どんな風に留学を組み上げていくかを試行錯誤しながら子どもとともに練り上げていくのは、本当に面白かった。
子どもが出発から帰国まで安全に、安心して過ごし、充実した留学生活を送って無事に帰国する。私が何よりも望んだのはこの一点に尽きる。と同時に、親としては「経費」のことも相当気になった。これは正直な、そして切実な思いである。今回はその「お金」のことを書く。誰にでも見てほしい訳ではないから、途中から有料にしている。必要な方にご覧いただければと思う。
トビタテの奨学生として子どもを留学させてもらったことは、本当に感謝している。一方で、トビタテは行き先や期間によって支給額が決まっている。それを超えた分は家計からの持ち出しだ。「現地に親族が住んでいて滞在費ゼロ」とか「現地の言葉に堪能で語学学校には行く必要なし」という場合は、支給される奨学金だけでほぼ賄えるのかもしれない。しかし私の家のように「有償のホームステイをして、語学学校で英語を学びつつ、自分がテーマに掲げた活動も行う」となると、支給される奨学金だけではとてもカバーしきれなかった。その総額と内訳を記していく。
この情報は、特に高校生のトビタテ留学については具体的なものがあまり公開されていないのではないかと思う。ひとつには、留学した高校生自身が自分のトビタテ留学に総額幾ら掛かったのか知らないケースが多そうに思える(高校生が知らないというより、親が伝えていないということかもしれない)。そして、金額を把握している親や一部の子どもも、あえてそれを広く発信しようとはしていないのだろう。
その気持ちもわかる。しかし実際に留学を考える側、特に家計への影響を真剣に検討しなければならない親にとっては参考ケースとして是非知りたいところだろうとも思う。だから、私の家の事例について書く。
我が家では、留学後に子どもが現地で使った費用などを全て報告してもらって総額を出し、君のトビタテ留学は総額これだけかかり、そのうち奨学金がいくら、家計からの負担がいくらということをしっかり伝えた。そうした各所からの支援のもとで留学できたということを知らせるには、親の役目だと思うからである。
高校生のトビタテ留学での支給額については、募集要項で公開されている。これから募集が始まる2025年度の留学では
北米、シンガポール、欧州などが月額160,000円
シンガポールを除くアジア、大洋州、中南米などが月額120,000円
という金額だ。家の年収が一定以上になると減額されるが、この記事ではそこは考えない。詳しくはトビタテのサイトでご確認いただきたい。
https://tobitate-mext.jasso.go.jp/newprogram/assets/pdf/2025_10th_hs_applicant_guidelines.pdf
このほか、「留学準備金」(飛行機代や留学準備費用など)として
アジア地域 150,000円
その他の地域 250,000円
が支給される。
さらに、今年度、そして来年度留学する奨学生は円安や急激な物価高騰に対応するため
アジア地域 60,000円
その他の地域 100,000円
が増額して支給される。
トビタテの高校留学は、2週間〜1ヶ月の長さで行くケースが最も多いという。1ヶ月分の奨学金を受給するとしたら、準備金なども含めて
北米やヨーロッパ 510,000円
大洋州や中南米 470,000円
アジア(シンガポール以外) 330,000円
が総支給額となる。私の子どもが行ったときは、円安・物価高に伴う増額というものはなかった。
それでは我が家の場合は1ヶ月のトビタテ留学で実際に幾らかかったのか。
そこに入る前に、noteでは子どもの具体的な留学先や留学テーマは書かないことにしているので、その点をお断りしておく。留学先を書かないので為替レートも単一のものが出せないが、およそのところで言うと
1米ドル=150円、1カナダドル=105円、
1オーストラリアドル=100円、1ニュージーランドドル=90円、
1ユーロ=160円、1英ポンド=190円
の換算である。この金額で各種の費用を算出している。
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