【社員座談会#3】SCOグラフィックデザイナーの思いに迫る!コーポレートデザイン部 チエミとアカリ 前編
知っているようで知らない社内のあんなこと、あの人のこんなこと。
知っていたら面白い!ためになる?なんならSCOを知らない皆さんにも知ってほしい!
そんな事柄、人柄を広報が深掘りしていくコーナー!
第二回のゲストはSCOの様々なデザインをつかさどるグラフィックデザイナーのチエミさん、アカリさんのお二人です!
話は盛り上がり、興味深い内容でカットはできない!ということで、なんと前中後編の三部作!?
今回の前編では、お二人のキャリアやSCOにおける仕事のことなどを伺っています。
聞き手:チエミさんは2022年の6月にSCOグループ(当時はスマートチェックアウト)に入社されて今日まで2年2ヶ月ほど、アカリさんは昨年の10月入社ですからもう少しで一年になりますね。それぞれデザイナーとしてのキャリアも違うお二人ですが、まずチエミさんはデザイナーとしてのキャリアをどのように歩まれてきたのですか?
チエミ:最初のキャリアは Webデザイナー、そこから漫画家やイラストレーターを経てデザイナーとなった感じですね。
聞き手:チエミさんは美術系の大学や、デザインの学科を卒業されたわけではありませんよね。
チエミ:そうですね。専攻は違います。
聞き手:にも関わらず「デザインの仕事で食べていこう!」と思ったきっかけは何だったんですか。
チエミ:元々、小さい頃から絵を書くのは好きだったんです。小学校6年生のときには卒業文集でイラストレーターになりたいって書いてましたね。でも高校、大学はそのこと自体、自分でも忘れていて(笑)気がついたら全然違うことをやってましたね。
聞き手:全然違うことというと?
チエミ:最初のキャリアのWebデザイナーですね。就職活動をするタイミングでこれからのキャリアを考えますよね。そんな時、自分は絵が好きで、デザインが好きでしたが、デザインは大学で勉強していない。となると、いきなりデザイナーでの就職は簡単じゃないだろうから、どこか研修が手厚い会社に入社して、働きながら学んで力がついたらなと考えていました。
ちょうどそのときウェブデザインの全盛期でしたし、就職時期としてもリーマンショックの少し前でちょうど売り手市場だったんです。ですからどの会社も来てほしいみたいな時期で、ちょうどお声がけした会社が「いいよ来て」っていう感じだったんで、そこからキャリアが始まったという感じです。
聞き手:なるほど、そうだったんですね。一方で、アカリさんは大学で美術系の学科を卒業してデザイナーという仕事を選んでいますよね。
アカリ:そうですね。元々、私も小学校のときからデザイナーになりたいって言っていました。ただその時は今のようなグラフィックデザイナーではなくて、ファッションデザイナーになりたいみたいな意味で言っていたような気がします。ただ、何か作るのとか絵を描くのが好きだったので、物作りする人になりたいっていう思いで美術系の大学に行きたいなと思ったんですね。
もちろん、いずれ就職はデザイナーでしたいなと思っていましたが、大学時代はデザインの勉強というよりは、基礎造形の研究と制作をメインにやっていました。専攻も「構成」という領域に進んだこともあって、就職するとなったときに結局自分の何を生かせるかなといろいろ考えたんですが大学で学んだことは専攻における技術的なことだけではなくて、考え方とか何かデザインの基礎みたいなところも結構あったなと思い、結局グラフィックデザイナーとしての就活をしていましたね。
*【構成】
作り方や見え方の原理そのものに着目して表現の開拓を試みる分野。「造形表現の土台を拡張すること」を目的としている。
聞き手:ありがとうございます。今、SCOではデザイナーとしてお2人がいますが、このいわゆるインハウスデザイナーがいるというのは今の時代、当たり前のことなのでしょうか?
チエミ:いわゆる一般企業と呼ばれる会社ではあまりないことかもしれませんが、SaaS企業では多いことかなと思いますね。外注してしまうという企業も少なくはないかと思います。ただ、私の個人的な印象で言うとデザイナーを社内で雇用する企業は増えてはいますね。
聞き手:時代の流れを感じますね。
チエミ:そうだと思います。スピードがより重視されるような時代になってきたことも影響していると思いますね。ですから、例えば、募集要項にパートタイマーでも構わないので少しデザインができる人とか、事務だけじゃなくて何かAdobeなどを使える人、というよな言葉が入っている例は増えた気がします。
聞き手:なるほど。そういう意味では、SCOには社員としてお二人のようなデザイナーが二人いるというのは心強い気がしますね。
アカリ:そうですね。社内向けというよりは社外向けに、会社のブランディングにおける統一感というか、この会社がどういう会社なのかというのを言葉ではなく、雰囲気やビジュアルで伝えられるものを作るのがデザイナーだと思っています。それを社外の人に頼むとお抱えの印刷会社とかデザイナーとかがいればいいんですが、毎回バラバラな人に頼んでたりすると統一感はどうしてもなくなってきてしまうことが多いんです。ですから「株式会社何々と言えば〇〇!」というようなカラーを作れるのは社内のデザイナーなのかなと思いますね。
聞き手:なるほど。ただデザイナーと聞くと何かを「作り出す」イメージが強いですが、一方で、管理するとか、クオリティを維持する、統一するためのコントロールも大切になりますよね。
チエミ:そうですね。そこは重要だと思います。要はこの会社といえば、こういうのっていうのをビジュアルとして表現するためにそれが守れているかどうかという、いわゆる「守り」の部分も多大にあります。それもまさにインハウスデザイナーの仕事の一つですね。
聞き手:そういう意味でSCOにおけるインハウスデザイナーの特徴ってどんなところになるのでしょうか?
チエミ:グラフィックデザイナー目線で言うと圧倒的に「スピード感と規模感」ですかね。他の事業会社ではなかなかない規模感のデザインを任せてもらえることが多々あります。例えば、単純に広告ですとか、スポンサーをしているモンテディオ山形関連もそうですし、今年で言えばサッカーの天皇杯もそうですが、多くの人の目に触れるであろう広告系の一端を担えるというのは特徴であり、楽しい部分ですね。
聞き手広報部員X:確かに、天皇杯のパンフレットにおける広告はそれこそ何万人という人の目に触れることがありますよね。
チエミ:そうです。ただ逆に言うと制作会社にデザイナーとして勤務していたら規模感的にはある仕事かなとは思います。ただ、スピード感で言ったら制作会社ではおそらく終わらない、社内だからこそできるこのスピード感がSCOにはありますね。おそらく制作会社だと要件定義の段階だけでも2ヶ月くらい使うでしょうから、それでは間に合わないスピード感で作り上げていくのがSCOです(笑)
聞き手広報部員X:アカリさんはSCOにおけるデザインをどう見てますか?
アカリ:そうですね。私が感じたのは、デザインといっても、会社としてのデザインと歯科医院さま向けのデザインで結構違うというところです。歯科医院さま向けのものには、実はその先に患者さんもいると意識をし、ちょっと親しみやすいようにキャラクター使って、かわいらしいデザインをすることもありますが、一方で会社としてのコーポレートデザインになってくるとスタイリッシュでかっこいいデザインにしたりすることがあるんですね。同じ会社でデザインをするわけですが、誰向けなのかというのを分けてテイストを考える必要がある。これはインハウスデザイナーとしていろんなパターンを作ることができて面白いところだなと感じています。
聞き手広報部員X:やはり、いろんなものを作れる楽しさ、面白さというのがSCOらしさなんでしょうね。チエミさんの中で印象に残っている仕事はどんなものがありますか?
チエミ:初めてのモンテディオ山形の冠試合と社内報ですかね。社内報は私が入社してすぐに任された仕事でしたが、今まであったものからリニューアルをして、すごく喜んでくださったので私が入った意味が一つ達成できたのかなと思えた瞬間だったので思い入れがありますね。あとは2023年のモンテディオ山形の冠試合では全体を含めて担当したこともあって、思い出深いです。
聞き手広報部員X:大きなイベントものをトータルでデザインしてっていう。
チエミ:そうですね。デザインやカラーをちゃんと統一してお披露目できたのが2023年でした。
聞き手広報部員X:アカリさんはどうですか。
アカリ:私も今年のものになりますが、モンテディオ山形の冠試合は制作物盛りだくさんだったので印象に残っています。その中ですごく大きいガチャガチャとUFOキャッチャーの装飾デザインなどを担当したのですが、いつもはパソコンの画面に向かって仕事してるばかりなので、デザインを担当した物で人間より大きいものができているというというのを実際に自分の目で見て、それでお客さんが楽しんでる姿も見られるというのは素敵だなと思いましたね。
→次回の中編はデザイナーという仕事についての深掘り!デザイナーあるあるも!?