【社員座談会#5】SCOグラフィックデザイナーの思いに迫る!コーポレートデザイン部 チエミとアカリ 後編
知っているようで知らない社内のあんなこと、あの人のこんなこと。知っていたら面白い!ためになる?なんならSCOを知らない皆さんにも知ってほしい!
そんな事柄、人柄を広報が深掘りしていくコーナー!第二回のゲストはSCOの様々なデザインをつかさどるグラフィックデザイナーのチエミさん、アカリさんのお二人です!
話は盛り上がり、興味深い内容でカットはできない!ということで、なんと今回は前中後の三部作!?
中編ではデザイナーとしてのお話、あるあるなどを伺いましたが、後編ではチエミさん、アカリさんのそれぞれの人柄について、インハウスデザイナーとして考えを伺っています。
聞き手:さて、今回はお二人の人柄が見えてくるといいなと思っているのですが...チエミさんから見てアカリさんはどんな人に見えているんでしょうか?
チエミ:そうですね。優秀な方だなということは、最初にお会いしたときから思っていますね。先ほどお話しした(中編)ように、全ての情報がデザインに通じるっていうところがわかっていれば、自然に成長していけると思います。だから何も問題もなく、心配することもなく、優秀な方だなって思いながら一緒に仕事をしている感じですね。
聞き手:なるほど。
チエミ:ただ、そうですね...。優秀すぎてたまに言うことがきついというか、「オブラートに全然包めてないぞ!」っていうときがあります。(笑)でもそれがアカリさんのいいところなんですよね。駄目なものは駄目と言うことは大切ですから。
忖度せず言えるところが彼女の素晴らしいところだと思いますし、変に忖度しても、いいことはないですからね。(笑)
聞き手:面白いですね。アカリさんから見るチエミさんはどうですか?
アカリ:そうですね。すごく細かいところまで気がつく方、という印象があります。「デザインを守る」という話がありましたが(前編)、社内のデザインの決まりや、言葉遣いひとつとっても一応決まってる規定のものがあるんです。そういう細かいところによく気がついてくれるなといつも思っていますね。私のデザインを見ていただくときにも、「もうちょっとこうした方がいいんじゃない」と、自分では気付けないところや、これくらいはいいかなって思っていたところとかを抜かりなく指摘されたりするので、さすがだなと思いながら日々仕事をさせてもらっています。
聞き手:確かにチエミさんはよく気がついてくれますね。私も文章の校閲・チェックをしてもらうときもありますが、「そうだよなぁ、でも気が付かなかったなぁ」という指摘をいただくことは多いです。
チエミ:自分で言うのもなんですが、だからこそ制作会社とかではなく、企業のインハウスデザイナーの方が肌には合ってるなって思いますね。
聞き手:制作会社とインハウスデザイナーの適正には違いがあるものなのでしょうか?
チエミ:インハウスの企業内デザイナーは先ほどお話ししたように「デザインを守る」という部分もかなり重要です。全員が攻めだとインハウスデザイナーとしては駄目なんですよね。制作会社はクライアントの要望をきっちりと聞いて形にしていければOKという部分も多分にあるかと思うので、ある意味全員が攻め気質でも大丈夫なところもあります。どちらが良いとか悪いとかではないんですが、どちらが肌に合ってるかというと私はやっぱり企業内インハウスデザイナーの方が合ってるのかなとは思いますね。
聞き手:なるほど。そういう考え方もあるんですね。一方でアカリさんですが、「忖度なく、オブラートに包まない物言い」みたいな話がありました。そこだけ聞くとなんでもガンガン言うデリカシーない人みたいに聞こえますが、決してそんなことないですよね。(笑)ちゃんと線引きされていると思います。
アカリ:もちろんです。(笑)とはいっても、まず自分の意見が全て聞いてもらえる立場でもないことはわかっています。一意見としてこういうのもあるよっていうのを言った方がいいときもあるかなと思って言葉にするという感じですね。
本当は思っていることがあるのに言わないで、後からモヤモヤするよりはその場で言ってしまった方が、後々、お互いすっきりして結果としてやりやすいかなと思う部分もあります。少なくとも、私はこういうふうに考えていますと相手に伝わるので、それが通る、通らないに関わらず伝えたっていうのが大切かなと思いますし、自分の中でもすっきりするポイントになりますよね。
チエミ:SCOでは、単純にアカリさんの年齢だとまだ上の人が多いんですよ。彼女がメインの年齢層ではないので立ち回りは簡単ではないときもあると思うんですが、それでも今みたいに軸を持って、言うときは言うっていう人はすごく貴重だなと思いますね。私はそういうのは躊躇ったりしてしまうこともあるので...(笑)
でもそういうところも含めて、アカリさんもインハウスデザイナーの方が合ってるだろうなと思うことはありますね。
聞き手:ここまでお話を聞いていて、デザインは伝え方のひとつの手段ですよね。だからこそ制作過程のコミュニケーションはとても大事なんだなとあらためて感じます。
チエミ:そうですね。確かにそうかもしれません。
聞き手:ここまでたくさんお話を伺ってきて最後の質問になりますが、お二人の中では、何かデザイナーとしての夢というか、いつかこんなものを作ってみたいなというような目標はあったりしますか?
チエミ:そうですね。デザイナーの仕事もかなり細分化されている中で、どの領域を自分の中で育てるかっていうことと、加えて、会社がどの方向に成長していくからこの分野のデザインを強めたいというものがあるので、そこをうまくマッチさせることが重要なのかなとは考えています。
とはいえ実際にどういうことをやりたいかとなると、私は社長の玉井さんが「こういったものが欲しいな」というものを適切に作っていければいいなとは思っています。これは投げやりな意味じゃなくて、経営者が「これが欲しい」と言ったものを迅速に用意できるのがプロだと私は考えていることが大きいと思いますね。そういうことの積み重ねで段々とできることや仕事の規模も大きくなっていくのかなと考えています。
聞き手:そう聞くと、「創る」と言ってもデザイナーはアーティストとは違うものなんだろうなという感じがすごくします。
チエミ:もちろん自分の好みもあるのでかっこいいものを作りたいとか、おしゃれなものをやりたいっていう気持ちがないことはないですが、そういった部分も含めて、作れない人の代わりに、その想いを汲んで、形にして、いいアウトプットを出していくのが私の仕事なのかなって思ってます。
聞き手:アカリさんはどうですか。
アカリ:そうですね。どういうデザインを作りたいかと問われると明確に答えるのは難しいんですが、今任せていただいているHANIKAのクリニック事業のデザインなどは大切にしたいなと思っていますね。ほぼデザインの全てやらせてもらってる中で、集客やブランディングという観点でまだちょっとふわふわしている感じなので、クリニック事業として統一感のある物でまとめていけたらいいかなと思ってますね。
聞き手:個人として「こんなデザインをやりたい!」というものは描きにくいものですか?
アカリ:そうですね。企業に入っているインハウスデザイナーですから、自分がやりたいことよりは会社がやることにどれだけ貢献できるかというところが仕事としてはメインだと思っています。
チエミ:ただそれで言うと、SCOの場合はサービスブランドであるPay Lightがあります。今後、会社の主軸になっていく部分であり、大きくなっていく部分なのでそれに付随してUI/UXデザインにおいても一部貢献できるようになれたらなと思っていますし、私もアカリさんも、そういった分野の勉強はずっとしてるので、いつでも声かけられたらやりまっせというつもりで日々勉強してますね。
聞き手:素人質問で恐縮ですが、尖ったインハウスデザイナーはあまりいないものですか?とんでもない奇抜なデザインを仕掛けるような。
アカリ:尖ってない方がいいと思います。(笑)
チエミ:インハウスでは、デザイナーの個性云々よりもその会社のトップのイメージが色濃く反映される物だと思いますね。
聞き手:なるほど。そういう役割なんですね。
アカリ:デザイン事務所とかだと、それこそデザイン事務所のカラーみたいなものがあるものです。例えば、デザイン事務所の代表が尖ったデザインが好きで、その感性に合ってる人たちが集まってくることによって事務所のカラーが構築されていくみたいなことがよくありますが、インハウスのデザイナーは柔軟性が大事になります。例えばこの会社じゃなく別の会社にいたとしても、その会社のカラーに合わせられるような柔軟性が必要ですね。
チエミ:そうですね。だから多分、私もアカリさんも本当に得意なデザインは、ちょっとうちの会社の色とは違うはずですよ。
聞き手:そういうものなのですね。ちなみに本当に得意なデザインってどんなものなんですか?
チエミ:私は、仕事のキャリアで見ても長いということもあるんですが、広告用のスーパーのチラシだったり、ポスティングのチラシ作成が意外と得意なんです。スタイリッシュなものは、勉強したからできるという感じですね。
聞き手:なるほど、つまり情報込みのデザイン。営業資料用のスライドとか、そういうものが得意だってことですよね。
チエミ:そうですね。インフォメーションアーキテクチャといいます。情報整理の部分はかなり勉強して叩き込んでるので得意なんだと思います。そういう意味で、私が勝手にアカリさんこれ得意なんだろうなと思っているのは、広告系だと感じています。でも彼女自身が得意と思っているかどうかはまた別の問題なんですけど。(笑)
アカリ:私はキャリアがまだ短いので全てを経験してるわけじゃないですから、もしかしたらまだ経験したことのないもので、より得意なものが見つかる可能性もあります。ただ、今のところは商品の説明やLPのデザインだったりになるのかなと思いますね。それこそ、上から順番に人が読んでいって、これを買いたいと思わせる流れを作ったり、組み立てたりするのは得意ですし、それに沿った画像を用意するとか、デザインするっていうのを今まで経験してきたというのは大きいかと思います。
聞き手:ありがとうございました。なかなか想像のつかないデザイナーの世界をお二人の話から垣間見ることができました。インハウスデザイナーとして、デザインを「創る」だけでなく「守る」チエミさんとアカリさんのお話を3部にわたってお伝えしました。ここまでご覧になってくださったみなさま、ありがとうございました。