年賀状はお便りなのだ
小さい頃から「年賀状を作る人になりたい」と本気で思っていた。当方、44歳なのだがあたしの小さい頃はプリントごっこの年賀状図案集みたいなものがあり、それを作る人になりたかったのだ(実際はプリントごっこ?RISOの人?)。
そんな想いに燃えていたので、当時出していた年賀状は30枚ほどのデザインを全て変えてみたりして、一人で葉書のデザインブック気取りだったりしてそれは楽しい年賀状づくりの思い出があったりして、今でも年賀状は好きで。
今でも、夫と自分の(自営業)の年賀状はあたしがイラストを担当しているのだが、今年になって、「え、この子もついに年賀状じまいか……」と次々と脱落していく友人たちをみていたわけだ。
そんな中、今年は二人の友人から特別な年賀状が届いた。
一人は桜の薄いシートに手書きメモ。もう一人はわざわざオーストラリアからのエアメール(しかも3$)!!
エアメールの方は、昔アメリカにホームステイしていた際に知り合ったグリーンというおじいさん(しばらく文通していた)の筆跡に彼女の英字が似ていたりして、一瞬グリーンの再来かと思いドキッとしたり笑、もう一人は昨日ご本人と会う機会があったので「はは、間に合ってよかった」と言っていたけど、正月に体調を崩したことなどが年賀状(もはや桜・グリーティングカードだけど)に書かれており、アナログの文字が載った「物体としての年賀状」って、ほっこりあったかい……と妙に感動したのだ。
さて、値上がりや忙しい中でのデザインやなんや……毎年継続するか我が家も悩むわけなんだけど、あたしはやっぱり年賀状が好きだ。
宛名を書く際、ビジネスでの相手であっても名前を見ては「ご両親、こんな思いを込めたんだろうなあ」と想像したり、友人たちへの一言はそれこそ年に一度のあたしからのお手紙なので会話するような気分で書いている。中には数年かかって「昨年の年賀状にあったアレだけど……」と会話している人もいたり笑。
そんなわけで、年賀状を続けるうちは最大限楽しもうって思ったっつう話。来年はさらに減っちゃうのかな、さみしいなあ。