北極熊のフブキの旅立ち
好物の鮭やリンゴを食して満足げな北極熊のフブキ(素敵な名前だ)。生まれた時は500グラムだったそうだけれど、2年後の今は294キロ。秋田県、男鹿水族館に住んでいる。
地球温暖化の影響などで国際的に希少種となった北極熊。フブキも、北極熊の絶滅を救うべきミッションに加担するために、大きな動物園に移ることになった。
引越し先は名古屋市の東山動植物園。遠い道のりだ。来月の引っ越しを控えて、今月の26日、フブキを送る会が開かれた。雪が降りしきる中、多くの来場者が別れを惜しんだ。
昨年の7月、英国の科学誌ネイチャー・クライメート・チェンジに「気候変動により北極熊が2100年までにほぼ絶滅する」とする論文が発表された。
論文によると、北極圏の温暖化による海氷の減少により北極熊が餌のアザラシを狩れる時間が減り、すでに悪循環に陥っている地域もある。体重が減ることによって、餌がない期間を生き残れる可能性が低くなるという。
フブキも新しい場所で、子孫を増やすことが期待されている。フブキが素敵な家族を増やしていけますように。
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