開館10周年を迎えた「軽井沢アイスパーク」
2023年4月1日、「軽井沢風越公園」内にある「軽井沢アイスパーク」は10歳のお誕生日を迎えました。
長野県軽井沢町にあるカーリング専用6シートを備えた国内最大級の通年型施設。南側には冬はアイススケート、春~秋はローラースケート等が楽しめる1周400mのリンクを備えた「屋外スケートリンク」を併設しています。
10年前まで軽井沢では冬しかできないスポーツだった
1998年の長野五輪後、軽井沢では軽井沢風越公園・スカップ軽井沢のプールを冬季だけ4シートのリンクに変更して営業していました。2018年平昌五輪に出場した男子SC軽井沢クラブも、初期の女子中部電力もこのスカップ軽井沢で練習し、愛好家たちも冬になると足を運びました。「軽井沢国際カーリング選手権大会」も2012年までこの会場で開催していたのです。
ただしプレーできるのは11月~3月と、半年にも満たない期間。選手は春~秋は陸上トレーニングをするか、リンクを求めて海外へ行くしかありませんでした。
そんななか軽井沢町は冬季スポーツや観光振興に資する公園づくりを目指して整備に着手。2013年、軽井沢国際射的場の跡地にようやく誕生したのが「軽井沢アイスパーク」です。
専用施設誕生でさらに身近なスポーツへ
選手や愛好家そして地元は開業に沸いたものの、当時は「カーリング」と聞いても多くの人が「???」。スポーツと認識できない人がいたほど低い認知度でした。SC軽井沢クラブは軽井沢町振興公社とともに公園施設の指定管理業務を受託し、少しでも多くの方に競技名を知って親しんでもらおうと、首都圏や新幹線の沿線地域へ行って開業のPRを展開したり、施設でのカーリング体験を楽しんでもらおうとスタッフ間で何度も検討しました。
それから10年。お客様に提供しながら改善を重ねた体験商品は人気となり、一般の方にも好評を得ているほか、学校や会社などの団体旅行にも採用される人気のプログラムになりました。コロナ禍が続いた2022年度でも、のべ22,000人以上の方が受講しています。
まだまだマイナースポーツではあるものの、開業当時から比べると「カーリング」は、その名称を聞けば絵が浮かぶほど身近なスポーツになりました。オリンピックでの日本人選手の活躍などもあり、大きな試合がテレビ放映されたり、試合結果がニュースで取り上げられるようになったのが要因ですが、軽井沢アイスパークという専用施設の誕生もその一助になっているのではないかと思います。
軽井沢からカーリングの楽しさをもっと発信できる施設に
ここまで読んでいただいた皆さんにとって、カーリングはどんなイメージでしょうか?
カーリングのイメージについて未経験の方に聞いてみると、
「デッキブラシみたいなのでゴシゴシしてるイメージ」
「石を滑らせる氷上の競技」
「女子に有名な選手が多い印象」
「丸い的を目指して投げる」
「選手たちが大きな声を出し合ってる」
といった声が聞こえます。
それが体験してみると、
「石を投げる体勢があんなに大変だと思わなかった」
「スウィープ(ゴシゴシ)って、めちゃハード」
「ルールを知って観戦すると見方が変わる」
「繊細なコントロールや力加減が必要」
「チームワークが大事な理由がわかった」
といった声に変わります。
これまで10年、たくさんの方に来館いただき体験の機会を提供してきましたが、これもまだまだ一部の方に過ぎないと考えています。皆さんはいまどちらのイメージをお持ちでしょうか?未経験の方はぜひ一度、軽井沢アイスパークのカーリング体験にいらしてください。
いつも軽井沢アイスパークを利用いただいている皆さん、体験等でお越しいただいた皆さん、そして軽井沢町の皆さん、10年のご愛顧に感謝申し上げます。
これからも軽井沢町の施設として、競技普及につとめ、さらにカーリングの楽しさをお伝えできるような施設づくりに取り組んでまいります。
(人´∀`).☆.。.:*お読みいただきありがとうございます。